住防について

防衛施設周辺の防音工事を略してこう呼んでいます。

設計料と工事費について

 防音工事の費用は、国から指定された地域で行う場合は限度額内であれば100%の助成金が受けられ、施主が出す事はありません。(限度額を超えたり併行工事や改造工事などを行う場合は施主負担が出る場合もありますが、現場確認の上判断させていただいております)
 工事の内容は、国の補助を受けて設計や工事を実施する訳ですから、種種の制約はありますが、皆様の希望されていることが実現しますよう、最大限の努力を惜しみませんので連絡を頂ければ現場を確認し防音工事の説明をしたいと思います。

防音工事の工法・区域区分

工法名称 計画防音量 区域区分
第T工法 25dB以上 80WECPNL以上
第U工法 20dB以上 75以上80WECPNL未満
区域指定告示日
嘉手納飛行場 普天間飛行場
85W 昭和53年12月28日

80W 昭和56年 7月18日 80W 昭和56年 7月18日
75W 昭和58年 3月10日 75W 昭和58年 9月10日

 上記告示日以後に作られた建物は平成13年までは防音工事対象外でしたが、平成14年度から告示後防音工事(平成14年1月17日建築)として工事が請けられます。(現在はまだ85W以上が対象です)
 建物を建替した場合も工事対象になる場合もあります。詳しくは現場確認の上判断致します。

第T工法(80W以上の区域)

住宅防音工事を希望する室は「防衛施設周辺住宅防音工事標準仕様書」に基づいた防音工事を施工します。原則としては現状復旧とするものです。

外部開口部について
現在取り付いているサッシ等は、一般住宅用であるため、防音サッシに取り替えが原則です(2重窓も出来ます)

内部開口部について
防音室と非防音室の間のドアやフスマ、又は開口部は、基本的には防音建具に取り替え又、は新設し、非防音室から騒音が入らないように区画します。(彫刻ドア等など防音建具と同等以上と見なされる場合は、植毛ゴムパッキングなどを取り付けて既設使用する場合があります)
防音室と防音室の間の建具は在来のままです。(防音上の影響がない為)

天井:RC造スラブの場合は在来のまま
    屋根がトタン葺きや瓦葺きの場合は取り替えます。  

壁: RC造又はCB造の場合は在来のまま。但し内部がモルタルペンキヌリの場合はペンキを塗り替えます。
   木造は基本的には在来のままですが有害なな隙間や亀裂がある場合、化粧合板やラワン合板などをはる場合があります。(現場確認の上説明します)

床: 在来のままです。(但し、防音上有害なキレツ又はスキマなどがある場合は、補修工事を実施しています)
玄関や勝手口の開口部の取り替えの為にタイルがはがれる場合は、タイルの張替工事も行います。(モルタルヌリやビニールタイルの場合は補修程度の工事になります)

空調機について
クーラーは新規工事の場合は2台取り付けます(工事部屋数2室)
その他の工事の場合は最大4台まで取り付けます。
換気扇は防音室全ての部屋に取り付けます。
レンジフードは台所でコンロなどで火を使用していれば取り付けます。

第U工法(75W以上80W未満の区域)

外部開口について
80W以上と同じ

内部開口部について
80W以上と同じ

天井:80W以上と同じ
壁:80W以上と同じ
床:80W以上と同じ

空調機について
クーラーは新規工事の場合は1台取り付けます(工事部屋数2室)
その他の工事の場合は最大2台まで取り付けます。
換気扇は防音室全ての部屋に取り付けます。
レンジフードは台所でコンロなどで火を使用していれば取り付けます。