レーザーの種類
ここでは,主に演出(レーザーディスプレイ)に使用されるレーザーの種類について書いてあります。
レーザー種類一覧
演出に使用される主なレーザーは次のとおりです。(レーザーのメーカーや製品によって、異なりますので、一般的な目安として下さい。)
種 類 | 色 | 出 力 | 冷却方式 | 電 源 |
ヘリウムネオンレーザー | 赤 | 数mW〜50mW | 自然空冷 | 単 相 100V |
空冷式アルゴンレーザー | 緑・青 | 数mW〜500mW | 強制空冷 | 単 相 100V |
水冷式アルゴンレーザー | 緑・青 | 1W〜30W | 強制水冷 | 3相3線 200V[480V(高出力タイプ)] |
クリプトンレーザー | 赤 | 1W〜10W | 強制水冷 | 3相3線 200V |
空冷式ミックスガスレーザー | 赤・緑・青 | 数m〜300mW | 強制空冷 | 単 相 100V |
水冷式ミックスガスレーザー | 赤・緑・青 | 1W〜10W | 強制水冷 | 3相3線 200V[480V(高出力タイプ)] |
YAGレーザー | 緑 | 数W〜40W | 強制水冷 | 3相3線 200V |
冷却方式
自然空冷 | 特別な冷却装置がありません。 |
強制空冷 | 送風機で空気を供給もしくは、排気する事により冷却します。 |
強制水冷 | 一定量の冷却水を供給することにより冷却します。 |
使用電源
単 相 100V | おもに、自然冷却や空冷式のレーザー機器で使用します。家庭にあるコンセントと同じ電源です。レーザー機器の中には20A以上使用するのもありますので、その場合は、大容量の電源(分電盤等)からの供給が必要となります。 |
3相3線 200V | おもに、水冷式のレーザー機器で使用します。エレベーターや大型空調設備等で使用されている電源です。 |
3相3線 480V | 高出力のレーザー機器で使用します。この電源を供給できる施設が少ないので、通常は大型の発電機より供給するか、3相3線 200Vに変圧器を使用して供給します。 |
レーザーショーに必要な出力
使用場所 | 空間効果に必要なW数 | グラフィックスに必要なW数 | グラフィックス用スクリーンサイズ |
小規模の店舗(暗転) | 〜200mW | 〜10mW | 2m×2m程度 |
中規模のホール(暗転) | 500m〜2W | 10m〜200W | 5m×5m程度 |
コンサートおよび野外 | 2W〜5W | 500mW〜2W | 20m×20m程度 |
スタジアム | 10W〜 | 2W〜 | 100m×100m、上空の低い雲等 |
通常レーザーショーは、暗い場所もしくは、暗転の中行われます。レーザーショーを行う場合に必要な出力は、演出内容や、演出場所の状況によって異なります。演出範囲や演出距離が大きい場合や周りが明るい場合は、大きな出力を必要とします。逆に演出範囲が小さく、暗転の中では、小さな出力で行うことができます。