クラカン劇場


クラカン全国道中記(’00in仙台 その1)


九州大会が終わって沖縄へ帰ってきたが、落ち着かない毎日が続く。
全国大会ねぇ・・九州代表なんだよなぁ・・ヤバイよなぁ。
行った事もなく想像もつかないところで、ビビッてみっともない演奏しちゃったらどーしよう。
仕事も半分うわの空、時々全国大会を想像しては冷や汗と鼓動のドキドキが発生する。

練習はと言えば九州大会前までと比べると妙にテンションが高い。

何でもすぐ笑いたくなってくる。
「ラッキョが転がっても笑える年頃」と言うが、実際我々の練習の最中にラッキョが転がったら、際限なく腹抱えて大笑いしたことだろう。
実際その時は一時的に若返っていたのかもしれない(ないって)

そうこうしているうちに1ヶ月が過ぎ、全国大会の会場となる仙台への出発の日がやってきた。
移動の疲れが残っていてもイヤだし、寒いところだから早めに向こうで練習して慣れておかないとね・・ということで大会の前々日に出発となったのだがこれが裏目となった。
午後3時出発・・のはずが、時間を過ぎても一向に搭乗案内がない。

「仙台空港大雪のため現在出発を見合わせております」

「!?」


しょっぱなからこれである。
このまま仙台へはたどり着けないのだろうか、もしかしたら全国大会は棄権か?
不安な気持ちが高まる中、時間はどんどん過ぎていく。
取り合えずラッキョでも転がして意味もなく皆で笑っとくべきか・・。
しかし、我々の心配をよそに2時間後、無事飛行機は仙台へ向け出発した。
離陸し、ホっと一安心して、ついつい爆睡。

たっぷり時間も過ぎた頃、機内アナウンスで目が覚める。

「・・・間もなく着陸しますので皆様シートベルトを・・・」

そーか、もう着陸か・・。
ンーっ、と伸びをして薄暗くなった窓の外を見ると、夕日に映えた富士山が見える。

・・・富士山!?

しばらくして我々は羽田空港に降ろされていた。
結局仙台は雪で着陸できなかったのだ。
陸路、新幹線で仙台へ。
まぁいいか。4人向かい合って窓の景色を見ながら駅弁食べて・・んー、ピクニック。童心だねぇ。

「プハ〜!!うまいっすねー、特にビールの最初のこの一杯!!ありゃりゃ、もう外は真っ暗でな〜んにも見えないっすねー!!ワッハッハ!」

・・やっぱ、ウチもお○さん&お×さんの部類に属するんだろな・・。
ラッキョが転がってたら、すかさず拾って食うんだろなー。
23時、予定を5時間以上遅れて仙台到着。
寝よ寝よ。
(その2へ続く)

                        
  
  


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