クラカン劇場


クラカン全国道中記(’00in仙台 その2)


仙台到着から一夜明けての大会前日、練習会場へ。
相変わらずテンションは高い。ある意味当然か。
いつもの練習ならゆんたく(おしゃべり)が長々続き、時間がどんどん過ぎてしまうのであるが、今日は2時間もしないうちに終わってしまっていた。
普段も真面目に練習したらこんなに短い時間で済むんだね〜。

これからどうしようかなぁ・・・。

とは言っても、今これ以上練習してもあまり効果なさそうだし・・・。

「そうだ、青葉城へ行こう(!?)」

脈絡のない思いつきにメンバーは大賛成、さっこく楽器を放っぽり出して青葉城へ。
やっぱりこれが仙台まで来た本音。

雪〜〜〜!!!

19年ぶりの大雪とかで青葉城もすっかり雪化粧をしていた。
我々は再び「ラッキョが転がっても笑えるお年頃」に戻る。
みんなで雪だるまをひたすら転がす。どんどん大きくなる。

アハハハ・・。
ウフフフ・・。


何だかとても楽しい。自然と笑みがこぼれてくる。
他のメンバーも同じだ。何だか目が少しイっちゃってるようで、怖い気もする。
そばで子供が我々の様子をしげしげと見つめている。

「お母さん、あそこで雪だるま作ってるよ〜」

「見せ物ぢゃないぞ〜!!(^^;」


満面の笑みで対応した我々だが、やっぱり目はイっていたような気がする。

再び練習会場に戻り、ちょこっと音を出した後(結局大した練習はしなかった)、一旦宿に戻り、皆で夕飯を食べに出かけた。

「大会前日の夕飯はさぁ、『本番に勝つ!』なんてことで、みんなでトンカツでも食べない?」

との提案により、今日の夕飯はトンカツと決まっていたのである。
ファミレスに入り、早速注文。
と、その時ハイジ、

「私、気分悪くて食べられなぁ〜い」

ということで、サラダを注文。彼女の食事はいつものダイエットメニューとなった。

「おいお〜い、せっかくトンカツで団結図って盛り上がろうと思ってたのによ〜・・」

他のメンバー、思いつつもそのままトンカツ定食を3つ注文。
注文がテーブルに並んだ。

「さ、明日は本番、がんばろう!」

と乾杯したものの、ねーさん、とも姉の箸は進まない。
それを見たおぎっち、

「なんか、みんな食が進まないね。そーだよね、みんな不安で緊張してるもんね・・。」

少し重たい雰囲気が漂い、一同黙りこくってしまった。
テーブルに置かれた箸を見つめながら、ねーさんととも姉は同じ事を考えていた。

「言えない・・、『夕飯待ちきれなくて宿で菓子パン食べちゃってお腹空いてなーい!えへっ!』なんて・・。」

(その3へ続く)


                        
  
  


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