クラカン劇場


ねーさんとサっちゃん


おぎっちの娘ことサっちゃん(この度命名!)は小学2年生。しかしカンパニーの練習に参加して(そばで塗り絵をしているのだが)丸3年、クラリネットを吹いていたら立派なキャリアである。

しかも、最近はリードミスをしたら、「あー、いままちがったでしょー(あーそーさ!)」とすかさず突っ込むし、ゆんたく(おしゃべり)していると、「いつまでもおしゃべりしてないでレンシュウしなさーい!」と怒られるわ、まったく
あなどれないガキ、じゃない、お嬢様となられている。ふーっっ・・。

普段、練習中はおとなしく塗り絵などしているのだが、だんだん飽きてくると身体がウズウズしてくるらしく、楽器を吹いている我々の周りを怪しげな動きで踊り出す。口休めで吹くのを止めると、すかさず前に出てきて
『中休みの舞』を披露する。動きはやっぱり怪しいけど。

しかし、さすが小学生、元気だ。まさに、
疲れを知らない子供の」ようである。踊りだけではおさまらず、ついにはねーさんへの「逆セクハラ」と発展する。ねーさんのうなじを触ったり、背中をこちょこちょしたり、ついにはお尻まで・・。


やめろ〜!やめろったらぁ!!気持ちイーから・・


熊本のアンコンにもサっちゃんは一緒だ。やっぱり元気である。ずーっと笑っている。何がそんなに彼女の横隔膜を刺激するのだろうか。『ラッキョが転がってもおかしい』伝説は本当のようである。

そんな中、おぎっちの携帯に電話がかかってきた。そういえばさっきから何度かおぎっちに電話がかかてきているような・・。電話の主はサっちゃんのお友達のチーちゃんであった。「遊ぼー!」の電話だったのである。

「チーちゃんに遊べないって伝わってないみたいよー。ちゃんと話なさい。」
おぎっちママが言う。

「いまあそべないの・・うん・・あとで・・?」
「今から飛行機乗るから今日は遊べないよ」おぎっちママが促す。
「いまからひこうきのるの・・きょうはあそべない・・」

さっきまで理解不能な言葉を発しながらヘラヘラ笑っていたサっちゃんはどこへやら、神妙な面持ちで携帯を握っている。小学生と言えども、人付き合いは大変なんだねー。

そーいえば、今回(熊本アンコン)はサッちゃんのセクハラがないなー。いつもは隙さえあれば怒濤の攻撃があるのに。なければないでそれは何か寂しい。
・・・あれ、今回は甥っ子のまーさんも一緒だけど、よく見るとサっちゃん、さっきからまーさんのところにベッタリだ。
それを見ていたおぎっち、とも姉が一言。


「やっぱり若い方がいいんだね〜。」

「・・ヒ、ヒドイ!遊びだったのね!!」
こ、子どもって・・グスッ


・・・沖縄に戻ってしばらく立ったある日、おぎっち親子と会った。
すると、サっちゃんがやってきておずおずとピンク色の包み紙を差し出した。
こ、これって・・・


バレンタインのチョコレート!!


な、何だかウレシイ・・。
おぎっちが何やら含み笑いをしている。
言いたいことは分かっているさ。


「遠くの若者より近くのおじさま」


いいさ、それでも構わないさ。
サっちゃん、これからもよろしくネ。

でもさ、サっちゃん、


ねーさんの頭で鉄腕アトム作るのは勘弁してくれないかな。

生え際の”M”が似合いすぎるから・・シクシク・・


                        
         
  


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