皆さんはリードはどこのメーカーの何番を使ってますか?
グロタン、リコーのグランドコンサート、アレキサンダー・・。
バンドレンなんぞは、”トラディッショナル(通称青箱)”に”V12”に”ジャーマンカット”に、最近は”56番通り(?)”などいろいろ。
硬さも、やわらかめの21/2番を使う人もいれば、硬い4番がいいとか人の好みでいろいろですよね。
その中でもまず最初はバンドレン青箱の3番からスタートした人が多いのではないでしょうか。
ほんでもって、そこからリコーに変えたりグロタンにチャレンジしたり、31/2番や4番のリードにしてみたり、さらにはマウスピースやリガチャーをいろんなものにトライしたり・・。
ホント、リード吹きには悩みがつきませんね。
私もやはりバンドレン青箱3番が最初です。以来、いろんな種類のリードをあれこれさまよってきました。
特に一時期ホントにハマッていた頃があって、自分に相性のいいリードを求めてとっかえひっかえしては悩んでましたね。
そんなある日、確か吹奏楽のクリニックの行事だったと思いますが、東京の交響楽団で活躍されているクラリネット奏者の先生がいらしてました。
そりゃ当然先生の奏でるクラリネットの音色はすばらしく、聴き惚れてしまいました。
クリニックが終了して、先生とお話することができたので、当時悩んでいたリードの事について聞いたことがあります。
「先生は、リードはどんなものを使っているんですか?」
きっとお気に入りのメーカーがあるんじゃないかと思っていると、先生はあっけらかんとしたように答えました。
「バンドレンの3番、青箱だよ。君達が使っているものと一緒だよ。」
ちょっと意外な答えにビックリしていると、先生は続けて答えました。
「何ら変わったものは使ってないよ。吹いてみて気に入ったらそれを使う。やわらかめのリード、硬めのリードいろいろあるけど、いい響きをしていればそのリードにあわせて吹き方を変えたりするよ。」
なるほどね・・。
当たり前と言われればそうかもしれないけど、少なくとも同じリードを使っていて楽器の音色にこれだけの違いがあるわけだから、今の自分の音色のふがいなさをリードに頼りすぎるのもナンセンスだなと思いました。
今でも新しい種類リードを紹介された時など、たまに違うリードにチャレンジすることはありますが、やっぱりしばらくするとバンドレンの青箱3番に戻ってくるんですよね。
昔と同じバンドレン青箱を使っていると何か基本に帰った感じがするのと同時に、K先生がおっしゃっていた事を今でも思い出します。
さぁ、こんな歳だけど、もうちょっと楽器上手くなるよう頑張ってみようかな。
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