クラカン劇場


予備校での演奏〜80’sヒット曲にのせて〜


大学の頃、とある予備校から入校生を迎えての出発式があり、その式典での演奏のアルバイトの話があった。
「大学生としての先輩からのエール」という意味もあったのだろう。
出発式とはいえ、場所は某市民会館の大ホールであった。
大勢の入校生が見つめる中、私達は当時流行っていたヒット曲を中心に演奏した。
演奏そのものは無事終わったのだが、会場から帰る途中、メンバーの一人がつぶやいた。
「今日のあの曲、ちょっとヤバかったんじゃないですかね。」
あの曲・・あー、小林明子の
「恋に落ちてね・・。
確かに縁起悪かったかなぁー・・。
まぁ、いいんじゃないの、偶然だし。


1年後、また例の予備校から出発式の演奏の話がきた。
またまた私達は当時流行っていたヒット曲を数曲演奏した。
演奏が終わっての帰り、またしてもメンバーから話が出た。
「今回のあの曲、考えたらマズかったんじゃないですかねー?」
「何が?」
「あれですよ、光GENJIの『スターライト』
「どこが?」
「あの曲のサビの部分ですよ。『恋はROLLIN'ROLLIN'・・』ってとこ、『恋は浪人浪人・・』って聞こえません!?」
「んな事言ったってさー!」

でも、確かに替え歌にして遊んでたような気がする。
まぁ、その時のヒット曲だし、偶然なんだから・・ハハ。


次の年、予備校からの演奏の話は来なかった。
やはり縁起が悪いと思ったのだろうか。
いいバイトだったんだけどなー、残念。
ちなみにその時練習していたのは、当時のヒット曲、近藤マッチの
「愚か者」だった。


余談だがその予備校、倒産して今はない・・。




  


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