クラカン雑談

3本のクラリネットのための5つのミニチュアーレ(磯部周平)
Miniatures for 3Clarinets/S.Isobe

 磯部氏は、現在NHK交響楽団首席クラリネット奏者として活躍中の他、「ザ・クラリネットアンサンブル」のメンバーとしても奏者及び作曲・編曲者として勢力的に活動されている。
 この曲は、磯部氏が東京芸術大学に在籍中の時に作曲したもので、5つの楽章から構成されている。クラリネット3本による響きを無理のない奏法で効果的に、かつ楽章ごとに変化をつけ表情豊かに作られている作品である


出版社    マイスター・ミュージック   8’30”
     T Prelude(前奏曲)  8分の7拍子
     U March(行進曲)   4分の2拍子
     V Scherzo(諧謔曲)  4分の3拍子
     W Nocturn(夜想曲)  4分の6拍子
     X Rondo(ロンド)    8分の6拍子

ただ今練習中・・


「これ、実際吹いたらこわ〜い!!特に3楽章!」

テンポは速いし(4分音符で176)、跳躍音は次から次へとやってくるし。小節の頭がよく分からなくて拍子の感覚も何か変な感じ〜。人のパート聞いていたら見失っちゃう〜!」

「結構あなどれないね。1楽章の最後の3オクターブのユニゾン、1stは音高いところでレガートだし、3楽章の跳躍音もちょっと大変だよね。3rdも最高音のソまで跳躍するし」


「でもどの楽章も面白いね。どの楽章もみんな拍子が違うしテンポもいろいろだけど、全体的に怪しげというかミステリアスな響きがするような感じがする」

「クラリネットをやっている人が作っただけあって、運指とかムリがないんじゃない。音域も最低音のミから高い音はソまで、普通使われる範囲の中で効果的に使われていると思うけど」

「そりゃそうかもしれないけど、確かに思ったほど指は難しくないけど、思った以上にキンチョーしますよ〜。3楽章は見失ったらアウチだし」

「3重奏って当然3人しかいないから結構休みなく吹くことが多くてバテそうな感じだけど、この曲は思ったほど疲れないような」

「でも、5楽章の2ndと3rdの伴奏はツライッスよ〜!テンポ早いし、指からまるし、息するところがないし。毎回とも姉と同じとこで”ハッ!”て息吸っちゃうし」

「あー、あのウルトラマンの挿入歌みたいなとこ」

「?」

「ワンダバダバ ワンダバダバ ワンダバダバ・・・ってとこでしょ」

「アハハ〜、そうっスね〜」

「よかった・・みんな知ってる(遠くを見る目)」


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