かつて日本では脳卒中(脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血)死亡率が高く、1965年頃では世界一で、そのうち脳出血の占める割合が高率でした。しかし、高血圧治療の普及・食生活の改善により高血圧治療が進み、これとともに1975年には脳出血死亡率は脳梗塞死亡率よりも低下。脳出血死亡率は1980年代までは低下しましたが、その後はほぼ横ばいの状態が続いています。
年間脳出血発症率も同様に低下し、現在では人口千人対で1人前後になっています。しかし、出血する部位によっては死亡率も高く、障害が残る可能性も高いことから、可能な限り予防すべき疾患であることに変わりはありません。
|