映画雑文 |
ブロークダウン・パレス(BROKEDOWN PALACE) |
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監督■ジョナサン・カプラン 脚本■デイビッド・アラタ ストーリー■アダム・フィールズ/デイビッド・アラタ 制作■アダム・フィールズ 制作総指揮■A・キットマン・ホー 撮影■ニュートン・トーマス・シーゲル 編集■カーティス・クレイトン 衣装■エイプリル・フェリー 音楽■デイビット・ニューマン 出演■クレア・ディンズ/ケイト・ベッキンセール/ビル・プルマン/ジャクリーン・キム/ルー・ダイアモンド・フィリップス/ダニエル・ラペーン/ケイ・トン・リム 1999/アメリカ タイを旅行する2人の少女の姿は、私が最も嫌いな沖縄を訪れる常識はずれの若い観光客とそっくりでした。 何が一番常識はずれかというと、そのカッコウ! 私は11月の今でさえ家の中では半袖・短パンでいますが、決してこのままスーパーへは行かないし、宅急便や生協の配達がくれば速攻で着替えるし、まして映画館へは出かけません。 確かに沖縄は暑い。 しか〜し、だからといってメイン・ストリートやホテルのロビーをビーチサイドにいるような格好で歩いて欲しくない! 何か勘違いしてるのかなぁ、ここはビーチじゃないのよ、と言いたくなるダメ押しのビーチサンダル! リゾートホテルならまだしも、市内のホテル(一流どころでも)のロビーで見かけた時は、沖縄ナメてんのかぁ、とさえ思うことも……。 (これはオバサンになった今感じることではなく、小さい頃からずーと観光客を見て思っていました。) そのうえ、まっ赤に火傷した(こうなるともはや日焼けとはよべない)背中や腕をあらわにして、「いや〜ん、痛いわ〜」とのたまわっている……。 オイルまで塗ったんでしょうね。おかげでリゾートホテルのプライベートビーチの波打ち際はオイルが浮かんでテカテカ光っているのが遠くからでも確認できます。 その体でプールにまで進入されると、もうお手上げ! 私が悪うございました、とっとと帰ります。 ああ、ちょっと感情的に……脱線してしまいました、すみません。 「あらま、あんなにおへそ出して……」と、映画を観ながらそんな事を考えていたわけです。 ゆえに、主人公たちに全く同情できないまま、「これは最後にどうやって決着するんだろう?」という興味だけでストーリーを追っていました。 そしてラスト。 映画に対してどこまでリアリティを求めるかということはとても難しい判断だと思いますが、この映画でも幾つか疑問は残ります。 ただ、仮に「これは実話です」といわれれば、「そうなのね」で納得してしまうかもしれない、という面もあるということです。 この映画はクレア・デインズの作品でしょう。 恐るべし、20歳! 彼女演じるアリスは、最後に親友と弁護士を信じて自分の人生すべてを託すのですが、その親友ダーリーン役のケイト・ベッキンセールがちょっと役不足に思われたのが残念でした。 二人が離ればなれになる時、ダーリーンはある決意を残して去らなければならないのに、その余韻が感じられなかった…… これではラストシーンのアリスの晴々とした笑顔がピエロになってしまう。 残念。 さんざん色んな事を言いましたが、かなり涙ボロボロでした。 すぐ鼻がまっ赤になるので、明かりがつくと恥ずかしかったです。 これで私がいかに涙もろいかということがお分かりいただけました? |