映画雑文 |
ゴッドファーザー(THE GODFATHER) |
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監督■フランシス・フォード・コッポラ 製作■アルバート・S・ラディ/ロバート・エヴァンス 原作■マリオ・プーゾ 脚本■フランシス・フォード・コッポラ/マリオ・プーゾ 撮影■ゴードン・ウィリス 音楽■ニーノ・ロータ 出演■マーロン・ブランド/アル・パチーノ/ジェームズ・カーン/ジョン・カザール/ダイアン・キートン/ロバート・デュヴァル/リチャード・カステラーノ/タリア・シャイア/スターリング・ヘイドン/ジョン・マーレイ/リチャード・コンテ/アル・レッティエリ/フランコ・チッティ 1972、アメリカ 去年あたりから,CATVの各映画専門チャンネルで昔の映画を好んでみることが多いのですが,「ゴッドファーザーT」は何度観ても良い!です。 マーロン・ブランド演じるヴィトー・コルレオーネが,庭で孫と遊んでいるときに心臓発作で最期を迎える…,このシーンが一番好きです。 ドキュメンタリー? と思わせてしまうくらい二人の動きが自然で,名残惜しげな長〜いワンカット。(デ・パルマのそれとはまた違う雰囲気で…) 台本には何と書かれているんだろう? マーロン・ブランドにおまかせかなぁ,とか考えるのは無粋ですね。 このときのヴィトーはドンではなくふつうのおじいちゃんでした。 一人の老人のありきたりの死。 娘を生んでから,子どもとか家族ものにどうも弱くって,「ゴッドファーザー」を観て泣けてくるというのは私だけでしょうか。 「孫の魂に誓って停戦の誓いは破らない」と言ったドンが,最後に一緒だったのはその孫というのも時代の変わる暗示だったのかもしれません。 「ドン・コルレオーネ」と言ってマイケルの手にキスする男達… スゴイものを見たと鳥肌が立って,おしまい。 ローマのホテルのラウンジで夫と二人でウィスキーか何かを飲んでいたとき,ボソボソとマーロン・ブランドばりのしゃがれ声(多分イタリア語のはずだけど)が聞こえて,TVだろうと思っていたら,5大ファミリーの会談さながら,映画にでてくるようなマフィアのおじさん達が隣のテーブルでくつろいでいるのです!(多分本物ではないはずだけど) そのあまりの迫力に,ゴッドファーザーは存在すると確信した瞬間でした。 |