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映画雑文 えんぴつ
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グリーン・デスティニー
臥虎藏龍/CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON
2000 アメリカ=中国 120分

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http://www.spe.co.jp/movie/greendestiny/index.html(オフィシャル・Japanese)
http://www.crouchingtiger.com/(オフィシャル・English)

アン・リーがハリウッドで学んだ映画術を総括させたエンターテインメント満載の作品。
(ヨーヨー・マを引っ張り出すなんて、ちと反則!って気もするが・・・)

全編を通して女性の視点からストーリーが展開していくように感じましたが、それが女性が女性を描く場合とちょっと違う。ミシェル・ヨーには貞淑な従順さを、チャン・ツィイーにはじゃじゃ馬さの中に潜む妖艶さをというように、この凛として潔い二人の女性は、もしかすると監督自身が理想とする女性像なのかもしれない。

チョウ・ユンファは卓越した静の動き、チャン・チェンは馬乗りのアクロバットシーンしか見せ場がなかった男性陣のアクションよりも、ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの対決が見応えがありました。

チャン・イーモウ監督(「初恋のきた道」)に見出される前、中国の全国ダンスコンテストで優勝経験をもつチャン・ツィイー。舞踏的なワイヤーアクションはまさに彼女のためのアクションですね。

「若いからこれだけ動けるんだよねぇ。ヨー姉さん、頑張れー!」とは、今さら抵抗するわけではないけれど私も十分オバサンという証拠ね。ミシェル・ヨーはほぼ同世代だから、もうそれだけでBrava!

一つだけ愛の鞭を入れさせてもらうなら、チャン・ツィイーとチャン・チェンの愛の回想シーンは長すぎだなぁ。ツィイーの住むお屋敷にチェンが忍び込み二人がチューする段階で、この身分違いの恋の馴れ初めは想像できる。故に、馬術+ラブシーンがあればOK。チャン・ツィイーの中国の友人達にはウケがよくなかったという本作品だが、彼女のおへそよりも「はよアクション見せんかい!」という心境だったかもしれない。(ホントか!?)

日本の仁侠、中国の武侠。いずれも仁と義を重んじる世界ということか。あぁ、儒教なのね・・・。

エンドクレジットでは(大して歌詞が分かるわけではありませんが)ココ・リーの歌声に合わせて一緒にコブシをまわしていました。ありゃ演歌だよね。


2001.5.4
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監督■アン・リー
アクション監督■ユエン・ウーピン
原作■ワン・ドウルー
脚本■ワン・ホエリン/ジェームズ・シェイマス/ツァイ・クォジュン
出演■チョウ・ユンファ/ミシェール・ヨー/チャン・ツィイー/チャン・チェン


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