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映画雑文
スネーク・アイズ(SNAKE EYES)
監督・製作■ブライアン・デ・パルマ
原案■ブライアン・デ・パルマ/デヴィッド・コープ
脚本■デヴィッド・コープ
撮影■スティーヴン・H・ブラム
音楽■坂本龍一
出演■ニコラス・ケイジ/ゲイリー・シニーズ/ジョン・ハード/カーラ・グギーノ
1998、アメリカ



 この映画で話題になったのは,オープニングの13分間ノーカット撮影とラストの謎解きですね。
 以下,極めて私的な意見ですので,あしからず。


◆ブライアン・デ・パルマ(監督)&デビッド・コープ(脚本)

 例えば,舞台演劇を客席で観るときはいわゆる全編ノーカットということだけど,それがTV中継になると,複数のカメラを使って,アップになったり角度が変わったり効果的に撮影されるので,自宅に居ながらにしてその臨場感が何とか感じられますよね。
 それを1台のカメラでどう表現するんだろうと,やはり興味がありました。

 さて始まってみると,TV局の数台のモニター画面にそれぞれ別のシーンが同時に進行していて,ははぁ〜ん,これがカットの代わりね,と妙に納得。
 さらに,撮影のカメラは1台なので,まるで誰かの視線のようにあっちこっちとよく振るんです。(バラエティ番組などでよくやるように)
ヘビ(スネーク)が頭を振っているようにも感じました。

 今回のデ・パルマ監督はカメラを"目"に喩えることで映像を魅せていたように思います。
 オープニングのノーカットの"目"は,映画館に居ながらボクシング会場の観客にもなっている私の"目"。
ある時はニコラス・ケイジ,ある時はゲイリー・シニーズ,さらには分割画面で二人同時の,そしてある時は近眼のお嬢さんの"目"になって…

 メガネを壊した近眼の彼女の目はピンぼけ画面で,大したシーンではないけど,ピンぼけのままナンパした男性を近くで見ると「ん…」だったり。
 私も視力がすっごく悪いので,そうそう裸眼ではそうなのよねぇ,と笑えました。きっとこれは視力0.1以下の人じゃないと通じないかもしれない。

 この近眼のお嬢さんがすべての事の始まりなんですが,本来なら悪事の告発というかっこいい役どころなのに,彼女の風貌のせいなのか"世間知らずのお騒がせお嬢さん"になってしまうのはなぜ?

 デビッド・コープの前作「ロスト・ワールド」でも似たようなお騒がせヒロインがいてイライラさせたとか。(私は観ていないのですが)
 彼は女性が嫌いなのか苦手なのか,それとも偏見があるのか…
 次作もデ・パルマと組むらしいので,check!

 似たようなキャラクターといえば,ゲイリー・シニーズ演じる中佐は,「ザ・ロック」のエド・ハリスを思い出させました。
エリート軍人の屈折した正義感かな,と。


◆ ゲイリー・シニーズ

 「アポロ13」で運悪く(?)アポロ13号に乗れなかった彼です。
一度見たら忘れられない存在感で,ファンの方も多いのでは?
近い将来必ずやオスカーを手にするでしょうね。


◆ スネーク・アイズ

 スネーク・アイズは,ギャンブルで"親の勝ち,プレイヤーの負け"という意味があるらしく,結局勝ったのは誰?というお話かな。
 こんなはずじゃなかったのに〜,というところが登場人物それぞれにあって,人生思う通りに行かないもんだ,と教訓。

 さて,ラストの赤く光るスネーク・アイズは何?
これが解らなければホントのスネーク・アイズ(デ・パルマの勝ち,観客の負け)だって。
 このためだけに観てたわけではないのでイントロ当て(?)に似た直感で,多分そうだと思う一つの予想があります。

 とってもきれいに輝く赤いものといえば(映画と関係なくても思いつくのは)ルビーですよね……ルビーといえば,石だけが転がっているのは変だから指輪かネックレス……誰かが身につけていた?……なぜあそこに?

 連想ゲームはしてみたけど…
 TVできっと放映されるはずだから,その時確認しましょう。

 陰謀とかミステリーとかいっても,犯人探しの映画ではないので,ストーリーではなく映像で楽しめました。でも,これは何かの伏線かなとか,あれこれ考えながら観たのでちょっと疲れたかな。

 予告でやっていた「8mm」(これもニコラス・ケイジ)が面白そうでした。

 いや〜,映画館に行くだけで楽しかったです。


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