ゴミゼロ大作戦 vol.0
正しい海への道のり〜ラブレンジャー参上〜
Coccoと若者たち総勢200名による10分足らずの演奏会
もしも私たちの歌声が届いたら
そして
それがあなたに響いたら
海のゴミを拾ってねの巻


2003年8月15日
Cocco発案によるプロジェクト。
「沖縄─ゴミのない美ら島」を目指し、ゴミゼロイベントを立ち上げたCoccoさんはゴミゼロ大作戦 実行委員会代表「ラブピンク」
本格始動は来年からとのことで、今回はそのプレイベントとして終戦記念日の8月15日に開催されました。
今回のこのプレイベントは、ゴミゼロ運動のドキュメント制作のRBCの公開録画でした。
私がこのイベントのことを知ったのは、偶然でした。いつも足を運ぶサイトさんで偶然目にした Coccoさん情報。その情報が胸をうちました。海のゴミゼロ大作戦。実は自練に通っていた時に、 私自身とても強く思っていたことでもありました。沖縄の綺麗なはずの海が汚れている。 当たり前のようにゴミが捨てられて、汚されていく海が哀しくてしかたなかったのです。 このゴミをどうにかしたい。でも個人のレベルではたかが知れています。ゴミを袋いっぱいに拾ったとしても どこにもって行っていいか判らない。このままそこに置いても、不法投棄と一緒だし……と途方に 暮れていました。
ひとりの力では難しいけれど、大勢でやれば、との思いを同じように抱いていらしたCoccoさんの思いに、 私は飛びつきました。締め切り日が迫っていたこともあり、私は速達で封書を送りました。
そして届いた当選通知。正直、びっくりしました。(懸賞などにまったく当たることのない人間だったので)

当選通知には15日当日の11時に県庁前広場に整理券を受け取りに来るように、と記されていました。
750組1500名の観覧者に、整理券と引き換えに会場を伝える、とのことでした。
当日。指定された時間の20分前に整理券配布会場の県庁前県民広場に到着すると、すでに整理券を 受取りにきた人々の行列ができていました。 白いテントが縦に3つ配置され、その中ではスタッフの方が真剣な表情で、当選した人たちにイベント についての説明をしていました。
私もスタッフの方に誘導されて、会場での指定ブロック(B-1)の列に並びました。 その際に連れがその場にいないことで危うく整理券を1人分のみ渡されそうになったのですが (原則として引き換えに来た人一人に対して1枚配布とのことでした) 事情を話したら、にっこり笑顔で「(開始)時間には来られるんですよね? でしたら大丈夫ですよ」 と了承をいただきまして、ほっとした場面もありました。
整理券配布のために並んでいた際、私たちの列の前に「B-1 ラブイエロー」の紙が貼られたのですが、 その時、後ろの方から「イエローって嫌じゃない?」「なんで?」「だってイエローって言ったら カレーでしょ。レッドの方がいいな〜。リーダーだし」「そうなの?」 (どうやら相方は特撮もののことをあまり知らないらしい)という会話が耳に入り、 笑わせていただき、待っている間も退屈はしませんでした。
また当選者の中には他府県の方もいらしたようで、私と一緒に(二人一組で説明をするとのことで みな2列に並んでいました)行列に並んだ女の子は大阪から来たと言っていました。 (「沖縄が好きだから」と言ってくれた貴女、ありがとう〜〜)
整理券を無事受取り、いったん家に戻りまして、15時30分、会場に向かいました。
開場は16時だったのですが、連れの友人からすでにたくさんの人が会場に 着いているとのメールを受け取り、開演時間に合わせていく予定だったのを 繰上げ、急きょ会場に向かいました。
友人の話では15時過ぎに繰り上げて開場していたらしいです。(みんなが早く着過ぎたので 開場を早めたらしいです)
会場となった某中学校のグラウンドに到着すると、すでに多くの人が集まっていました。
私たちの指定ブロックはB-1。指定された番号に向かうとなんとステージのまん前という超ラッキーな 位置でした。会場はオールスタンディングで、すでに最前列は埋められ、私と友人は3列目くらいの位置を確保しましたが、 Coccoの表情が判るくらいの近い距離でした。(私の前の列の子は「風化風葬」の 文字の入ったTシャツを着けていました。Coccoのことをすっごい好きなんだな〜と感心しました) ステージは校舎を背に作られ、手前には楽器を演奏するラブレンジャーの席が、 その後方には歌い手のラブレンジャーたちのひな壇が設けられていました。
会場では30分前と15分前に開演前の諸注意のアナウンスが流れ、私たちは開演時間を今か今かと待っていました。
開演10分前。楽器を持った演奏者たちが席に着き、5分前には合唱隊がひな壇に上がり始めました。 右手に赤いリストバンドのようなものを付け、鈴を持った合唱隊は小学生から大学生まで、 男の子、女の子、うちなーんちゅ、アメラジアン、いろいろな顔ぶれで、緊張に顔を強張らせている子、 後方の校舎から見下ろす友人(校舎にはその中学の生徒さんが数十人ベランダから顔を覗かせていました) に笑顔で手を振る子など、さまざまな表情をしていました。
2分前。ステージに2人の女子中学生が現れ、今回のイベントの主旨を説明し、そろった声で開演を宣言すると 17時のベルの後、Coccoが壇上に現れました。
薄いピンクのキャミソールに、白のロングスカートを着たCoccoはテレビでみたとおりの彼女でした。
彼女独特の喋りで一生懸命観客に向かって挨拶を述べ、でもこれ以上喋ると泣いちゃうからと 挨拶もそこそこにスタッフからギターを受け取り、スタンバイをするCocco。
ギターを受け取り、歌に入った瞬間。頼りなげだった彼女を包む雰囲気が一変しました。
よく通る声で歌い始めた彼女を、真剣な表情で観客が見つめます。
ギターを弾き、身体を揺らし、全身で歌いだしたCoccoは、歌姫でした。 全身全霊を込めて歌っている彼女に、みなが引き込まれました。
歌いながら笑みを広げていくCoccoをみて、本当に歌が好きなのだとわかりました。
Coccoの歌声に徐々に楽器が加わり、音楽が辺りを包みました。
演奏が進むにつれて、演奏にコーラスが加わり、曲に厚みが増し、いつしか観客も手拍子を打ち、 みんな一緒になりました。
10分。ほんの10分の、1曲だけのコンサートでしたが、感動しました。
短かったけど長い素敵なコンサートでした。
Coccoがステージを去っていく後姿に泣いちゃう子もいて、Coccoは今でも愛されているんだ、 待っている人がいるんだと強く思いました。
歌われた歌は「Heaven’S hell」というタイトルで、ゴミ拾いの 最中に歌っていた曲なのだそうです。ここに書いてしまうと著作権に触れると思うので 書きませんが、思いのこもった歌だなと強く感じる曲でした。 (校門の近くにあったハンドボールのゴールポストに歌詞の書かれた垂れ幕がかかっていて、 帰る前にみな、携帯のカメラやデジカメ、「うつるんです」で垂れ幕を撮ったり、携帯や 手持ちの紙に歌詞を必死に書き写していました。私は……それを眺めていました)
たくさんの人がカメラを持っていたにもかかわらず、演奏中は誰ひとり、撮る人はいませんでした。 (撮影の禁止をみんなしっかりと守っていました。マナーも良くてすごくよい演奏会でした)

私個人としてはCoccoの斜め後ろの赤い大きなリボンをしていた男の子がとても印象的で、 興味をそそられました。(実際、目はほとんど彼に釘付けでした・笑) 一生懸命で、この時間を楽しんでいた彼がとても好印象で、良かったです。

演奏者のみなさん、歌い手のみなさん、スタッフのみなさん、ボランティアのみなさん、Coccoさん、 お疲れさまでした。とても感動しました。思いは届きましたよ〜〜。これからは恥ずかしがらずに うだうだ悩まずに美ら島沖縄を目指し、私もやろうと思います。

この10分間の演奏会の模様は9月14日にRBCで放送されました。TBSの「ニュース23」では9月5日に放送されました。

いくつかの雑誌でも取り上げられています。
ゴミゼロ大作戦に関しての詳細についてはこちらをご覧下さい。

最後に
「ゴミゼロ大作戦」で検索していたら、以下のサイトさんがひっかかりました。
紹介されています文章は、実際にCoccoさんが那覇高校に置いていった手紙の全文だそうです。
読んで泣いてしまいました。
こちらのCoccoスキー さん集まれ!をクリックしていただき、過去のもの1(手紙あり)をクリックしていただけると、 読むことができます。




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