RYUKYU民族の祭典・全島旗頭フェスティバル


2005.11.4〜11.6
3日間連続で行われるRYUKYU民族の祭典は今年で2回目。
主催は琉楽座(民間)
沖縄、日本、アジアの芸能をミックスしたこの祭典の存在を知ったのは今年でした。
(旗頭フェスティバルに関しては前々から知っていましたが)

1日目の11月4日は前夜祭。
パレット久茂地前にて19時から20時までの間、長崎の蛇踊り、高知よさこい、 石狩のよさこいソーラン、 沖縄のエイサー、獅子舞などの演舞が披露されていました。
私が何気なく仕事帰りに通りかかった時にはもうすでに演舞は終了し、 みながその余韻に浸っている時でした。
全身に充実感を漲らせ、笑顔の出演者のみなさんと観客を横目で見ながら、 悔しい思いをしてました。あまりにも悔しかったので翌日絶対祭りを見るぞ!と 気合を入れたくらいでした。

2日目の11月5日は昼ごろは新都心おもろまちのDFSを出発点に、栄町前、国際通りにてんぷす前、 そして終点パレット久茂地前でそれぞれ演舞が披露されていました。
夕方からは奥武山のサブグラウンドに場所を移し、大交流会と称したイベントが催されました。
まったくプログラムもわからない状態のまま、私は日が落ちてから奥武山へ。
奥武山に着いたのは日もとっぷり暮れた19時頃。
祭り会場は奥武山公園内でも58号線寄りのサブグランド周辺という小規模なものでした。
那覇祭りなどでは公園全域に出店が立ち並び、メイン会場、サブ会場と多彩な催し物があるのですが、 今回、台として用意された会場はサブグラウンドのみ。 出店も壷川駅辺りまでのごく限られた一角だけでした。 あまりの規模の小ささに祭りが終わったのだと思ったほど。
58号線を背に、モノレール壷川駅に向いてステージは用意され、ステージの前は5メートル? (もしかすると10メートル)ほどのスペースがあって、あとはステージと向かい合うように椅子や テーブルがところどころに配置されてました。
私が着いたその時はステージ上で中華系の歌手の方が歌を披露されていまして、 そのあと、翁長那覇市長の挨拶がありました。(市長の挨拶があったので、これで祭りは終りだと 思ってしまい、あやうく帰りそうになっていました)
市長からこの祭りの概略の説明があり、そこで初めてこの祭りが民間主導型だということを知りました。
そのあとがこの大交流会祭りの本番。
最初は子どもたちの創作エイサー。 とても緩やかな音楽に乗せ、ステージ前のスペースを使って演舞していたのですが、 あまりにも緩やかな音楽(沖縄ポッカのコマーシャルに使われている音楽)の上、 動きの少ない振り付けのためか、 いつもみていて圧倒されているあのエイサーの迫力がありませんでした。それが少し残念。
間に司会&進行役の藤木さん(?だと思ったのですが)と女の方(すみません。名前がわかりません)のMCが入り、 続いて津軽三味線と長唄の共演。
津軽三味線も長唄も生演奏を聴いたのはこれが初めてでした。
夜空に響く三味線の音。長くのびる声。一瞬にして世界が東北になりました。
見事なまでの歌声のあとは、和太鼓の演奏。
舞台左右両脇にセッティングされた大きな太鼓。 地鳴りのように響き渡る太鼓の演奏に、みな釘付けです。 撥さばきもみえないほどの連打。秋の夜空に重低音が響き渡りました。
間にまたまたMCが入り、登場したのは高知よさこい、ほにやのメンバー。
構成メンバーはだいたい男性2割、女性8割くらいでしたでしょうか。 女性が圧倒的に多かったです。全体の人数は50人ほどだったように 思います。ほにやは沖縄支部もあるらしく、一部はその沖縄支部のメンバーだったようです。 (そう説明されたような記憶が……)
ものすっごくテンションが高くて、元気が良くて、こう、なんていうんでしょう、 気持ちを高揚させるリズムでした。観客を巻き込んで、最後はジェンカみたいになってました。(笑)
パワフルで、元気をいっぱいもらった感じがしました。
会場が日本色に染まった後はダンスでいっきに欧米風味に。
男女混合のこのグループ。激しい動き、滑らかな動き。 一糸乱れぬ動きのあとはブレイクダンスのような踊りへ。 それぞれソロパートがあったり、ロボットのような 動きを見せたと思ったら脇からエイサー隊の出番。
リズミカルな音楽に合わせ、見事なまでの演舞。最初のエイサーのおとなしさからは一転して、 動きのある、力強いエイサーでした。
それを受け、また再びダンサーによるダンス。といったダンスとエイサーのコラボレーションがありました。 面白い取り合わせでした。
合間合間にはMCが入り、高知の市長さんや石狩の市長さんなども舞台に上がって挨拶をされました。
そのあとは石狩よさこいソーランの演舞。
こちらもパワフル。生歌だったのですが、歌を歌っているあんちゃんもこれまた良い男でした。
高知よさこいが赤の上着に白のズボン、白の上着に紫のズボン、金色の上着に白のズボン、 というような、色鮮やかな衣装だったのですが、北海道のよさこいメンバーは大漁旗のような デザインの、特攻服のような長い上着にズボンという衣装でした。 踊りに合わせて翻る上着がとってもかっこよかった上、 踊っている間に男の人たちは上半身裸になってました。(引き締まったよい身体でしたねぇ)
威勢がよいというか、勇ましい、そんな印象を受けました。
こちらの団体は男女がほぼ半々だったような気がします。
踊りもダイナミックで、でも半分写真を撮ることに気を取られていたために、じっくりと振り付けは見れませんでしたが、 元気をいっぱいもらいましたv
先のほにやの演舞でもそうだったのですが、 こちらも共演している他のメンバー(エイサーだったり、ほにやだったり、 ダンスのメンバーだったり) が、いつの間にか一緒になって踊ってました。大勢で踊るよさこいもけっこうな迫力で、 本当に大交流会でした。
よさこいソーランのあとは、獅子舞の演舞。
何体いるんだ??というくらい小さいのやら、大きいのやらがたくさん出てきて、 ひょうきんな動きしたり、横に一回転したり、これもまたダイナミックで、目が釘付けになりました。 しっぽの動きがなんともいえず、可愛いんですよ。力強いんですが、とても可愛らしい獅子舞の舞でした。

そしてそして、私が一番おお〜〜〜〜と感動したのがクライマックスでした。
日出克さんの生歌。
なんて素敵。しかもその歌でのエイサー。
ブラーボー。来て良かったかもv
日出克さんの生歌なんて初めてですよ。ああ〜〜幸せvvと浸りながら、 最後にはみなでカチャーシーをして(獅子舞があちこちに悪戯しにやって来たりと楽しかったです) 大交流会は大盛り上がりのうちに22時過ぎに幕を降ろしました。

最終日の6日(日曜日)は大本番の民族の祭典 黒潮が結ぶ文化の祭典と全島旗頭フェスティバルだったのですが、 予定が組めずに行けませんでした。けれど、友人は行ったらしく、500円の本場石狩なべを堪能したそうです。 (写真つきでメールが来ていました)
最終日の様子はあちこちのサイトやブログで紹介されていますので、足を運んでいただけたら、と思います。

沖縄だけではなく各地の文化に触れられるこのお祭り。
次回はもっと広げて浅草のサンバカーニバルとか、阿波踊りとか、生でみてみたいなぁと思いました。

最後になりましたが、私のあやふやな記憶を辿って書いているため (プログラムがなかったため)演舞が前後している可能性があります。 もし2日目に行かれた方で、あれ〜〜順序が違うよ〜〜と気づきましたら、こそっとお知らせいただけると ありがたいです。

拙いリポート&見難い画像で申し訳ないのですが、今回の祭り感想でした。

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