台風の日の過ごし方
沖縄は台風銀座と言われるほど、台風の通り道です。
年に数回、だいたい初夏から秋にかけて台風はやってきます。
夏の台風より、秋の台風がとても怖いです。大型ですし、足遅いですし。
(時速40qで北上していたのに、沖縄に来ると時速20q→10q→ゆっくり、と表現が変わってくるんですよ。
そして2日ほど居座ることも珍しくないです)
沖縄本島によく上陸し、停滞し、多大な被害を残していく台風。
実はこの台風に関して本土の方から必ずといってよいほど受ける質問があります。
それは……。
「台風の日もやっぱり、通勤・通学するんですか?」というもの。
(ネットをするようになって頻繁に訊ねられるようになりました)
答えは……
暴風域に入り、バスが運休したら学校は休校になります。会社もほとんどのところが休みになります。
台風だからこそ出勤しなければならない会社もありますけど。(台風関係なく出勤する会社もありますけど)
基本的にはバスが運休すると休みになります。
(逆にいれば、バスが運休しなければ休みにならないのです。その時は風が強くてコンタクトレンズが飛ばされようが、
雨にバシバシうたれてぬれねずみになろうが出勤するのです)
理由は公共機関がバスに限られているから、らしいのです。
各家庭に2台は自家用車がある車社会の沖縄ですが、理由はそう、らしいです。
ですので、朝、起きてすぐTVを点け、流れるテロップでバスの状況を確認するのが、
沖縄人の台風の日の習慣です。(笑)
台風の日の過ごし方。
沖縄人はなぜか台風の日に外出します。
映画館に行ったり、レンタルビデオ屋に行ったり、飲みに行ったり。
こどもの頃はわざと外に出て、「うわ〜〜飛ばされる〜〜」と風に流されてみたりしたこともしょっちゅうでした。
大人になっても台風直撃なのにコンパ強行したり、変わっていませんけど。(笑)
そう、なぜか台風の日は外に出たくなるんですよ。
台風の目に入っている時を見計らい出かけたり。(過ぎ去ったと思うくらい静かなんですよね。そういう時を見計らって
スーパーに買出しに出かけたりします)
で、看板が飛んでいたり、大木が風でなぎ倒されて道路を塞いでいたり、
車が水没していたり、というすさまじい光景を目撃するのです。
農業をされている方々には失礼な話ですけど、台風の日は正直、わくわくします。
わくわくしません??
多大な被害をもたらす台風ですが、でもこの台風は他にメリットもあるのですよ。
台風が沖縄を取り囲む海、海水をかき回すことによって高い海水温を下げてくれるのです。
高い海水温は珊瑚が死滅してしまいます。ので海水温を下げてくれる台風襲来は、
沖縄を取り囲む宝である海にとっては、とても大切な現象だったりするのです。
年に数度もやってくる台風が大切な海を守ってくれているのです。
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