ここは「一陽来復」のモトネタについて語っております。

そう、実は私の書いた「一陽来復」にはモトネタが存在します。といってもモトネタの影も形も ないような気がしないでもないですが……ただ、出てくる登場人物にわかる人にはわかる名前を 命名しています。
マンガ好きはピンと来るかと思いますが、実はうちの「一陽来復」はマンガ「静かなるドン」から 来ていたりします。
でも、私は原作であるマンガはちらりとだけしか読んだことがありません。 (で、読んだ部分で鳴戸さんが死ぬと知り、ショックを受け、しばらく立ち直れなかった……笑)
「静かなるドン」を知ったきっかけは TVドラマです。受験生だった頃、TVで実写版をやってまして、それにハマりました。

新鮮組3代目総長近藤 静也は昼間は下着メーカーで働く落ちこぼれデザイナー。遅刻はする、頼りない、 デザインセンスのない、ダメダメ社員なんですが、家に戻ると、泣く子も黙るヤクザの総長さんという 二つの顔を持ちます。(キレると強いらしい)彼にはとても惚れている女性がいまして、それが同じ 会社に通う有能なデザイナー秋野 明美さん。ところが秋野さんは危険が迫ると助けに来てくれる新鮮 太郎 さん(夜の顔である三代目の時の近藤静也。彼女には自分であることを名乗れず、「新鮮 太郎」と 偽名を名乗ってます。三代目の時は常にグラサンをかけて正体がばれないようにしています) に惹かれて……という妙な三角関係がお話の中心になっているような感じのする、 ヤクザ対ヤクザの抗争とかを含んだ任侠ドラマです。

主人公近藤静也は堅気になりたいけれど、総長として組を背負わなければならない、けっこう自分の気持ちに 板ばさみ的なところがある人物です。最初はあんまり乗り気じゃない総長業。けれど素質があるのか、 悩みながらも、総長として成長していきます。
主人公の恋愛ありーの、やくざの抗争ありーの、という物語。
原作は実業之日本社から出されています新田たつおさんのマンガです。
この作品はTVドラマだけで終わらず、キャストを入れ替えてVシネマ・映画が出ています。 (テレビとVシネとどっちが先なのかはわからないですが……)私が好きなキャストは TVシリーズです。美味しいポジションにいる貸元頭の鳴戸さんに惚れました。(笑)TVシリーズでは 鹿賀 丈史さんがこの役を演じていて、飄々としているのに、どこか影があるその存在にノックアウト されました。Vシネマでは長谷川 初範さんや故 古尾谷 雅人さんが演じていましたが、やっぱり鹿賀さん演じる鳴戸さんが 哀愁漂ってセクシーでした。(笑)
ちなみに主人公近藤 静也は中山 秀征さんが、秋野 明美さんは石田 ゆり子さんが、近藤静也を 支える頼りになる舎弟幹部 猪首さんを阿藤 快さんが、2代目姐で3代目の母親役を野際陽子さんが演じていらっしゃいます。
とここまで語れば、察しのよい方はお分かりかと思いますが、鳴戸=鳴神さんです。ので、鳴神さんの モデルは実は鹿賀さんだったりするのです。
他の登場人物だと……。
三代目のため、組のため、と敵対する組に拉致され、拷問を受けてもけして組内のことを漏らさなかった 猪首さん=神沼さん=阿藤 快さんとなります。
総長を支える幹部のひとりに沖田さんという紳士風な方がいますが、その方を参考にしたのが、まだ 物語には登場していませんが、服部さん。(残念ながら役者さんがどなただったか 覚えてないんですよ……たぶん沖田さんはVシネマの方のキャストの方をモデルにしたと思う)
由暁は敵対する鬼州組の組長の坂本さんか海腐さん的なイメージで登場させています。
それから、これもまだ登場していないんですが、猪熊というキャラクターは、 お金につられてなんでもやっちゃう幹部役を演じていたなぎら 健一さんをモデルにしています。
(わかる人にしかわからない説明でごめんなさい。。。)

にしても、モトネタの主人公は男性で、「一陽来復」の朱蘭は女性なので、もうほとんどオリジナルと 言っても差し支えないかと思いますが……(ちなみに朱蘭にモデルはいません。近藤静也がモデルじゃ ないです)やっぱり名前に名残があるので、ばれる人にはばれるかなっと思って、一応ここで告白してみました。 (2足のわらじって設定もヤクザって設定もそのまんまだから、完全オリジナルってわけにはいかないのかもしれませんね)
ということで、一陽来復設定の裏側でした。

次に続く。



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