BOφWY
the regend
2006.9.17


Brush with
Jeff Beck
2006.10.1


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BOφWY the regend
2006.9.17


「最後に夢を見てるやつに送るぜ!」

そう言い残して彼らは伝説になった。

 BOφWY。これほどカッコいいバンドはほかにはいない。ポップなメロディーにご機嫌なビート、容姿の良さに加えてどこか近寄りがたいカリスマ性。退屈で、反抗的で、しかしながら情熱的な毎日を送っているティーンエイジャーが、ロックに求める全ての要素を彼らは備えていた。誰だ「Rock id dead」なんて言ったのは。オレは、オレのハートはまだまだアツいビートでロックしているんだ。しかも8ビートで。もちろんダウンピッキングで。

 初めてBOφWYに触れたのは13歳だったかなあ。情緒不安定で感受性豊かな中1のころ。兄が持っていたカセットテープが全ての始まりだった。" BEAT EMOTION "。もちろんすぐにハマったのは言うまでもないが、初めて聴いて衝撃を受けた…なんてのはなかったな、正直言って。ただ、ハマった。貪るように聴いた。ごく自然に。あたかも砂漠に撒かれた水が、静かに砂一粒一粒に吸い込まれていくようにBOφWYの音はオレのDNAにしっかりと組み込まれていった。

 がしかしなんでだろーな。ほかにもいくつかカセットテープはあったんだぜ。爆風スランプとか、いわゆる当時のJ-POPがごちゃまぜになってるやつとかね。それでもおれが魅かれるのは、やっぱり 高橋の軸のブレないリズムだったり、苦行的で"男"ダウンピッキングの 松井、キャッチ−&バイオレンスな布袋、そして妖しいほどに魅力的な氷室のボーカルだった。

「ライブハウス武道館へようこそ!」



 そしておれたちはバンドを結成した。カッコよくなるために。とにかくギターを持てばあんな風になれると思っていた。それが単なる勘違いだと気づくまでそう長い時間はかからなかったけど、だけどやっぱりあの勘違いがなければ今のWILDJUMPはなかったわけで。

 10年以上バンドを続けていると、さすがに悟ることがいくつかあった。そのひとつ オレたちがどうあがいてもあの4人以外がBOφWYになれるわけないし、なろうとする必要もない。 これはBOφWYには限らないだろうね。ちょっとニュアンスは違うが、バンド後期にギタリストをポール・ギルバートからリッチー・コッチェンにメンバーチェンジした故(?)MR.BIG。いや、かっこいーんだよ、リッチー。だけどね。 あれはもはやMR.BIGではない。 もちろん、リッチーがポール・ギルバートになろうとしていたとは、 まったく思っちゃいないよ。だけど聴いてるこっちとしては、あの ポップでハードなポールのギターを期待してMR.BIGのCDをコンポにセットするわけで、そこでリッチーの、ご機嫌な歯切れのいいストレートでファンキーなギターがでてきてもその音はMR.BIGの音楽としては認識できないわけよ。そんなわけでリッチーには本当に申し訳ないが、結局最後までリッチーのことをMR.BIGのギタリストとして認識することはできなかった。ごめんね。
 なにが言いたいかというと、ようするにリッチーほどのスーパーギタリストでさえも既存のバンドにとけこむことがかくも困難であるのに、オレたちごときがBOφWYになろうとするなど、1本100円の打ち上げ花火で月に行こうとするぐらい無謀で無価値である意味笑える所業だ。「1000本いや2000本使えば…」いやそんな問題ではない。根本的にムリなのである。impossible

 BOφWY、何度聴き返しても小さいが新たな発見がある。理屈ぬきでカッコいいバンドだ。これからも彼らのようなバンドはもう生まれないかもしれない。ほんっとカッコよいよなあ。ライブビデオなんか見てても、ぜんっぜん20年近く前のバンドって感じしないもんね。いつ見ても新鮮だよね。最近ステージングでよく悩む筆者、今度きちんと研究してみようかな。" CASE OF BOφWY "でも見るか!" LAST GIGS "でも見るか!萌えて、いや燃えてきたぞ〜。