HAL
(貴也/ちゃお)
ある日目覚めてぼくはふと気づく 「なにかが足りないよ」とつぶやいた
あの日無くした心のパーツを どこかに置き忘れたみたいだ
君がくれたあの胸の高鳴り 君と歩いた春の坂道
初めて君に伝えた言葉も 無くして初めて今わかったよ
『KOZA MUSIC FESTIVAL vol.8』収録
コザ音楽祭2006にて銀賞を受賞した、記念すべき名曲。
失って初めて気づく大切なこと。しかしそれはけっして“存在しなかったもの”でなく、“喪失感”という存在として、まるで質量を持っているかのように感じるとき、あるよね? ないか。まあいいや。とにかく、人間てーもんは一度無くさないとその良さが分からなかったりします。 ようするに冬になってみないと夏の良さは思い出せないわけよ。そしてその夏を終わらせたのは他ならない自分だということに気づいたとき。 それを受け入れ、次のステップを踏み出す準備ができたとき、それがつまり春になった瞬間なんだー…ということを言いたかったわけです、はい。