クラカン雑談

シャルモー・プレイズ・ガーシュイン(磯崎敦博)
Chalumeaux Plays Gershwin/A.Isozaki

 この曲は、ガーシュインのナンバーから、「Strike Up The Baud」、「Someone To Watch Over Me」、「I Got Rhythm」の3曲をメドレーでつづった作品で、Jazzyな雰囲気をそのままにしつつも磯崎氏お得意のクラリネットアレンジの技法が随所に冴えわたっている。
 特筆すべきは4つのパートが全て楽器の持ち替えをする点で、第1パート(楽譜に特に1st、2ndなどの記載がないためこのように記述するが)がE♭Cl−B.Cl−B♭Cl、第2パートがB♭Cl−E♭Cl−B.Cl−E♭Cl、第3パートがBasset−B♭Cl、第4パートがB.Cl−B♭Cl−B.Clと目まぐるしく変化し、聴きやすい上に視覚的にも楽しめる作品である。


未出版(レンタル譜)  6’08”

実際に練習してみて・・・


「音源聴いた感じは超難しい。」

「楽譜見たら意外とシンプル。」

「吹いてみたらやっぱり難しい。」

「でも曲調は親しみやすくて遊び心がよく出てるよね」

「アイ・ガット・リズムも朝川氏のアレンジと比べると、朝川氏のバージョンはクラシックぽくてお洒落な感じがするけど、磯崎氏のはジャズっぽくてノリがいいよね。」

「ボクらみたいにジャズ奏方とか練習してない者でも何となくジャズっぽく聞こえるとこはいいかも。」

「それとやっぱり楽器をとっかえひっかえするのはビジュアル的にもウケるかな。」

「エスクラ2本がからんだりバスクラ3本にバセット使ったりで、普段見られないアンサンブルが面白いね。」

「けど、バスクラ3本の使ってる割には音が軽いような・・。」

「そうだね、全体的に音域が高いね。ちとキツイかな。」

「けど、やっぱり最大の難関は特殊管をうまく吹きこなせるかってとこだよね。」

「エスクラ音出なくてストレスたまるし。」

「エスクラからバスクラまで全部で楽器10本でしょ。そもそも揃えるのが大変・・。」

「せっかく借りてきても楽器の状態があまり良くないものもあるからねー。曲に入るまえの準備が大変ですよね。」

「しっかし、よくこれだけかき集めたもんだよなー、まるで展示会(目の前には楽器は10数本)。バスクラなんか5本あるし。でも音が出ない・・。」




いざ本番・・


「・・・。」

「・・・。」

「・・・撃沈。」

「リードの乾燥と緊張感で特殊管の調子が・・(^^;」

「やっぱ、楽器は普段から手なずけておかないとねぇ・・。」

「あぁ・・、ハートブレイク!!(ヘナヘナ・・)」

「まぁ、次回の反省ということで。」





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