クラカン雑談

パガニーニの主題の主題による変奏曲(K.ウィルソン)
Variation on a theme of Paganini for four B♭ Clarinets/Kenneth Wilson

 この曲で使われている主題は、パガニーニが1820年に発表した「24の奇想曲作品1」という曲の24番目の曲である。この曲については、シューマン、ブラームス、リスト、ヨハン=シュトラウスなど多くの作曲家が編曲を手がけており、楽器の編成もクラリネット4重奏の他に、フルオーケストラや、フルート、バイオリン、ピアノ、ギターのソロなど、もっとも多くアレンジされている曲といっても過言ではないであろう。
 曲はファンファーレ風の序奏のあと、主題、5つの変奏という構成になっている。各パートの旋律のかけ合いが妙技でありこの作品を印象づけている。全体的に変化に富んでおり洒落た作品である。


出版社    BOOSEY&HAWKES
演奏時間   序奏(Andante)        0’30”
         主題(Allegro molto)    0’16” 
         第1主題(Allegro molto) 0’16” 
         第2主題(Andante)    1’27” 
         第3主題(Presto)     0’23” 
         第4主題(Moderato)    0’45” 
         第5主題(Presto)     0’58” 

楽譜を配布・・


CDで聞いたよりも譜面はシンプルのような・・。」

そうですね、メロディーも1stから2nd、2ndから3rdと飛び飛びに移動する感じで、対旋律があったりとか、複雑なリズムがからんでいるって感じでもないし。」

人がメロディーやっているときは休みも結構あるようだし。結構吹きやすくて演奏効果の高い曲かも。」


実際に練習・・


ん〜!?これ、見た目よりも難しいぞ!」

VariationTとかって、早いテンポの中で16分音符のスケールがメロディーになって次々にパートを移動するじゃないですか。しかもメロディーだけで伴奏もなし。っつーことは、メロディーが回ってきた人がボーっとしてたらボコッと穴が開くってこと!?」

(実際にVariationTを吹いている時)「あっ、今私の番!?うわ〜、これこわ〜い!!」

VariationWのサンバのタンギングも結構キツイ・・」

VariationXもPrestoってあるけど、あんまり早くすると後半(コーダかな?)えらい目にあうぞ。指回りましぇーん!」

休みもある程度あるみたいだけど、吹いているとやっぱりキツイなー。」

しっかり練習しなきゃね。まぁ、でも曲は親しみやすいし、それなりに映える曲ではないかな。」


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