クラカン雑談

楽天家に捧ぐ螺旋(コバ)
Rakutenn−ka ni sasagu rasen/coba

 コバは1978年ベニスのルチアーノ・ファンチェルリ音楽院・アコーディオン科に入学、1980年には第30回C.M.A世界アコーディオンコンクールに東洋人初の第1位を受賞する。
 帰国後も国際的なコンサート活動をはじめ、CM、テレビ、映画、舞台音楽のプロデュースなどで活躍、これまでのアコーディオン伝統的イメージを大きく変える斬新なサウンドが聴衆に大きな衝撃を与え続けている
 この曲は「ザ・クラリネット・アンサンブル」の委嘱により作曲されたものである。アコーディオンの小気味よい音型がそのままクラリネットアンサンブルに生かされており、躍動的でモダンなメロディーがいかにもコバらしく曲の随所に表れている。


出版社    インプレッションズ  5’08”

以前の演奏を思い出して・・


「いかにもコバって感じがした。アコーディオンの動きがそのままクラリネットの楽譜に置き換えられたって感じで。」

「大変な曲だけど、結構周りの人にはウケがよかった。クラリネット以外の人からも『この曲面白い』とか言われたりして。」

「途中の足踏み(フットステップ!)も斬新だし。」

「本番で舞台の床をいきなり『バン!!』って踏みならしたから、会場のスタッフがビックリしてた。」

「しかし最初この曲聴いたとき、『こんなタンギングだらけの曲できるかー!!』と思った。」

「確かに1stはすごい。タンギングでHighF♯までのアルペジオが連続であるし、それが終わったと思ったら主題もタンギングでこれまたHighGまであるもんね。」

「最初の4回連続アルペジオは何度やっても全て成功したことなかったね。まるでフィギュアスケートの3回転ジャンプをやってる感じ。それだけに県大会で4回全部成功したのには自分でもビックリした。九州大会は全部失敗したけど(笑)。」

「バスクラは最初吹いたとき同じリズムの繰り返しで結構気楽に吹いていて、B♭管の皆さん大変だなーなんて思ってたけど、曲全体通すとそんな余裕なくて、リードミスとかやらかさないかとヒヤヒヤだった。結局本番やっちまったけど。」

「タンギングのパッセージも辛かったけど、休みがほとんどないのもつらかった。」

「そうそう。練習中は牛のごとく唾液ダラダラ・・。」

「それが舞台では逆に唾がでなくなるんだねー、不思議と。息するごとにどんどん口の中がカラカラになっちゃってさ。結局これが命取りになっちゃったね。」

「そうだね。音は切れなくなるわ、リードミスはやらかすわ・・。」

「九州大会は残念な演奏だったけど、またやってみたい。」

「そうだね、こんどは完ぺきにできるかも。」

「さすが楽天家!」



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