「楽譜が読めない・・。」
「タイトルの漢字もね。」
「トソツでしょ。」
「でもホントすごい楽譜ですよね。特に前半の部分は。」
「各パートがどういうふうにからんでいるのか一見わからないよね。どうやってほぐしていったらいいのか最初は悩んだなー。」
「途中でタンキングはきつくなるし、リズム合わせるの難しいし、休みはないし。」
「九州大会では、演奏ボロボロだったですね。予想通り講評ではメタクソ書かれるし。『あーそーさ、そのとーりさ!』って感じだったですね。」
「でもその分演奏効果は高い曲だと思いますね。B♭管4本だけなのに複雑な色彩感があると思います。」
「ラストのスケールは指の難易度以上に難しく聞こえるね。」
「で、『兜率』ってなんだっけ?」
「ブヒー!ギャー!」
「それは『屠殺』でしょ。」
「でも最初聞いたとき、高音の跳躍音、ホラ、例の不協和音のキャーとかギャーとかいうところ、まさにソレに聞こえなかった?」
「そりゃ、そうだけど・・・」
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