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映画雑文 えんぴつ
ショコラ
CHOCOLAT
監督■ラッセ・ハルストレム
原作■ジョアン・ハリス
脚本■ロバート・ネルソン・ジェイコブス
音楽■レイチェル・ポートマン
出演■ジュリエット・ビノシュ/ヴィクトワール・ティヴィソル/ジョニー・デップ/アルフレッド・モリナ/ヒュー・オコナー/レナ・オリン/ピーター・ストーメア/ジュディ・デンチ/キャリー=アン・モス/レスリー・キャロン/ジョン・ウッド
2000 アメリカ 121分
http://www.miramax2000.com/chocolat/(オフィシャル・English)

http://www.chocolat-jp.com/(オフィシャル・Japanese)


カカオを操る魔女?が、(傘は差さないが)北風に乗ってやって来る。彼女が処方するカカオ・パワーで村人達は一人、また一人と今まで背負ってきた心の鎧を脱いでいく。それは権威、見栄、依存心、倦怠、プライド・・・。軽くなった心から、ありのままの自分が見えてくる。

ん〜、ファンタジーです。

私、他人に自分の人生を見透かされるようなことが嫌いなので、ビノシュのようなヨソ者がいたら、きっと鼻っ柱を折ってやりたいと思うだろう。
そこで、ジョニー・デップの登場。

とろけていくだけの村人ばかりではゲップが出そうだが、彼の存在でバランスが取れた。
そう。デップはビノシュの鼻折り役。

そして、風が変わったが、魔女?は帰らない。(ここがメリーポピンズと違うところ)

ラストでビノシュがホットチョコレートをデップに差し出す。
「これだよ。一番好きなのは。」と言う彼に、さんざんハズしておきながら「知ってたわ。」とすまして言う彼女は可愛いと思った。カラックス×ビノシュは苦手だけど、ファンとは言わないまでもそんなに嫌いな女優さんじゃないよ、ビノシュ。『存在の耐えられない軽さ』はとてもお気に入りの作品だしね。

ビノシュの娘役・ヴィクトワール・ティヴィソルは4歳で『ポネット』、8歳で『年下の人』、10歳になった本作でもきっぱりしっかり存在感を残してます。末恐ろしい子です。ビノシュとは『年下の人』に続いて2度目の親子役。彼女が最後に、「カンガルーは出ていきました。」と言った時、なぜだか胸がホッとした。

一つ気に入らないのは、チョコレートが出てくるというだけで、この作品で商売しようとした製菓会社。興醒めだ。だからー、チョコレートの話じゃないっつーの!

ところで。どうして“PG-13”なんだろう?

アカデミー賞5部門(作品賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞、作曲賞)にノミネート。作曲賞にノミネートされた5作品のなかでは『ショコラ』が一番好き♪
授賞式でのヨーヨー・マ&アイザック・スターンの演奏はホント素晴らしかったです。
英語版・オフィシャルサイトの「the score」で、さわりの部分だけだけどサントラが聴けるよ。やっぱ良いわ〜。


2001.9.8


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