エンド・オブ・ザ・ワールド ON THE BEACH 2000年・アメリカ=オーストラリア・131分
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http://us.imdb.com/ImageView?u=http%3A// images.amazon.com/images/P/B00004WI5P.01.LZZZZZZZ.jpg(ジャケット) 「ハイランダー」「レザレクション」の監督ラッセル・マルケイが、「渚にて」(1959年、スタンリー・クレイマー監督)と同じ原作でTVシリーズ用に撮った、まさに“21世紀への「渚にて」”という演出の作品。(リメイクという言い方がどうも好きではないので、こんな書き方にいたします。) 原題はどちらも「ON THE BEACH」。(うぅ、このタイトルがもの悲しい・・・) ラッセル・マルケイが、敢えてタイトルを替えなかったのは、きっと原作のもつメッセージを損なわずに、という意図なのかもしれない。 (やっぱ原作がいいんですね〜) クレイマー版には無い生々しい描写がいくつかあり、「そこまでストレートに表現しなくても」という思いはありますが、血がほとばしり肉が飛び散るのが当たり前な今時の戦闘映画に比べると、それでも控え目。“淡々”という演出に映るだろう。 “米ソ”対立が“米中”になり、“モールス信号”が“Eメール”にと、映像やディティールを“今風”に置き換えることで、クレイマー版の「渚にて」にはないアプローチが成功していると思う。 それと、やっぱモイラ役はおいしいなぁ。 「渚に」のエヴァ・ガードナーは「奥さんの代わりでもいいから」と甘え、「エンド〜」のレイチェル・ウォードは最後まで潔い姐さんだった。“モイラ”は、時に情緒的で、時に理性的で。作家が男性なので、男性の理想としてはそうなのかぁ?と思いながら、そんな風に可愛く、そんな風に強くありたいな、とも思った。 私だったら、“その時”に彼を笑って見送ることができるかしら・・・。 「渚にて」をご覧になると、「エンド〜」は2倍楽しめるはず!「エンド〜」を観ると、また「渚にて」を観たくなるのよね・・・。 最後に一言。→やっぱり出てきたコカ・コーラ!←(超ネタバレ。ドラッグしてね。) 2001.8.29
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監督■ラッセル・マルケイ 原作■ネヴィル・シュート 脚本■デヴィッド・ウィリアムソン/ビル・カービー 出演■アーマンド・アサンテ/レイチェル・ウォード/ブライアン・ブラウン/グラント・バウラー/ジャクリーン・マッケンジー |
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