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CINEMAネコBOARD

ホワイトボードに気楽にメモするように、覚え書き程度の書き込みです。
ネタが熟成すれば鑑賞レポートとして映画雑文えんぴつ へ。

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シックス・デイ
2000 アメリカ 125分
THE 6TH DAY
監督:ロジャー・スポティスウッド
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー


http://www.eigafan.com/6d/index.html
オフィシャルサイト・Japanese

http://www.spe.sony.com/movies/the6thday/
index.html

オフィシャルサイト・English

う〜ん、やはり。と言えばそうだけど、これはガッカリ作。
あの軽薄さが未来への警告なのかー!?
シュワちゃん本人のキャラは好きなんだけど・・・、いよいよ決別近しかなぁ・・・。


鉄道員
1956 イタリア 115分 モノクロ
IL FERROVIERE
監督:ピエトロ・ジェルミ
脚本:アルフレード・ジャンネッティ/ピエトロ・ジェルミ/ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
音楽:カルロ・ルスティケリ
出演:ピエトロ・ジェルミ/ルイザ・デラ・ノーチェ/エドアルド・ネボラ/シルヴァ・コシナ/サロ・ウルツイ


鉄道員のガンコな初老の父親とその家族の姿を、末っ子の息子の目を通して描いたイタリアのプロレタリア作品。「ぽっぽや」と違いまっせ〜。

子供の頃に何度かTVの洋画劇場で観ていて、あまりに有名な主題曲のメロディーがなんとも懐かしい・・・。思わぬCATVでの再見となりました。

“スト破り”という言葉だけを妙に鮮明に憶えているだけで、その前後のストーリーは忘れてしまっていましたが、今回見直して「なるほど」と思うことが多かったです。娘ジュリアはなぜいつもあんなに陰鬱な顔をしていたのか、父アンドレアはなぜスト破りを実行し、それを悔やんだのか・・・等々。

監督をはじめ登場人物達は、見事に末息子のサンドロをダシに使っていましたねぇ。ホント可愛いのね、この子。なでなでして、すりすりしたくなるくらい。
普段だとこういうパターンは気に障ってしょうがないのだけれど、本作品は甘過ぎなく、嫌みがなく、その微妙なさじ加減が私には丁度よかった。

また、場面(シーン)に無駄がない。現在に比べて往年の作品はこういうところが非常に巧いと思います。その意味で、アンドレアが最期を迎えるシーンが一番印象深い・・・。

母親サラを演じるルイザ・デラ・ノーチェと、監督を兼ねたピエトロ・ジェルミは家庭における母性と父性を十分魅せてくれていました。庶民(労働者階級)の日常生活を描いていると同時に、ホントはこの作品、クリスマス映画としての位置づけをしてもいいのかもしれませんよ。

Buon Natale(ブォンナターレ)!<良いクリスマスを>


羅生門 羅生門
1950 日本 モノクロ
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/京マチ子/森雅之/志村喬


小ホールでのリバイバル上映がありました。

BSから録画して何回か見ていましたが、やはり雨のシーンは迫力がありました。

モノクロ画面の美しさはすでに語り尽くされているので、私などが今さら言うことではないでしょう。

今回強く感じたのは、女優も含めて、立ち回りやアクションのスピード感!と美しさ。
「マトリックス」も舞踏的で新鮮ですが、こちらも好きです。


ブレイブ
1997 アメリカ
THE BRAVE
監督:ジョニー・デップ
脚本:ポール・マッカドン/ジョニー・デップ/D・P・デップ
出演:ジョニー・デップ/マーロン・ブランド


これも途中でギブアップ。
ジョニー・デップの意図するところ(テーマ、メッセージ)が皆目分からなかった。


 ポストマン
1997 アメリカ
THE POSTMAN
監督:ケヴィン・コスナー
脚本:エリック・ロス/ブライアン・ヘルゲランド
出演:ケヴィン・コスナー


観るのを途中で止めてしまいました。
「もう二度と観ないだろう」という作品。
私には合いません。

ケヴィン・コスナーとはそろそろ縁切りね。


ジャッカル
1997 アメリカ
THE JACKAL
監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ
脚本:チャック・ファーラー
出演:ブルース・ウィルス/リチャード・ギア/シドニー・ポワチエ/ダイアン・ヴェノーラ


人気俳優2人よりも、少佐役のダイアン・ヴェノーラが光っていました。
最初はただの“女であることを捨てたエリート軍人”で典型的な人物設定だと思っていましたが、ストーリーが進むにつれてどんどん魅力的に見えてきて……。
抜群の存在感と説得力のある演技だったと思います。
それなのにリチャード・ギアときたら…、女だったら誰でもいいの?


失われた世界
1960 アメリカ
THE LOST WORLD
監督:アーウィン・アレン
原作: アーサー・コナン・ドイル
出演:マイケル・レニー


スピルバーグではありませんよー。
監督は、「タワーリング・インフェルノ」のアクション・シーンを監督したアーウィン・アレン。
やはりというか、恐竜同士の格闘シーンは見応えがありました。(多分本物のトカゲ等の爬虫類だと…)

何でもかんでもCGだらけのこの頃では、昔ながらの特撮というこっちの方が逆に新鮮に感じました。
結構迫力ありますよ。(生きてるもん)

同監督の「原子力潜水艦シービュー号」シリーズへの興味が一層膨らんできました。
観てみた〜い!


ベイビー・オブ・マコン
1993 英=独=仏
THE BABY OF MACON
監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ
出演: ジュリア・オーモンド/レイフ・ファインズ


壮大な劇中劇が展開されます。出演者は…、誰?
現実と虚構の錯綜どころか、目の前の真実さえ怪しくなってくる…。
最後の最後までグリーナウェイの術中にはまってしまいました。

グリーナウェイの一連の作品については好き嫌いが極端に分かれるだろうと思いますが、私が好んで観る理由はおそらく、映画でしか表現できないことをやってのけているところ、練りに練られた映像、そして、何をやってくれるかという期待感があるのかもしれません。

この作品も嫌悪感・不快感を感じる人はいるだろうなぁ…。

グリーナウェイはいつかきちんと取り上げようと思っています。
新作も待ち遠しいですね。


英国式庭園殺人事件
1982 イギリス
THE DRAGHTSMAN'S CONTRACT
監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:アンソニー・ヒギンズ/ジャネット・サズマン


長編第1作。
画家である監督らしく、彼の作品からは絵画的あるいは美術的要素が常に感じられ、この作品でも主人公の画家が描く12枚の絵が中心的役割を果たしていきます。

確かに殺人事件…、全編を通して不思議な謎解きが散りばめられているのですが、哀しいかな、ついていけなかった…。
前近代の貴族達の馬鹿さ加減とくだらなさは伝わったけど…。

グリーナウェイの映像とナイマンの音楽はどうしてこうも素晴らしく合うんでしょう。


ZOO
1985 イギリス
ZOO: A ZED & TWO NOUGHTS
監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演: アンドレア・フェレオル/ブライアン・ディーコン/エリック・ディーコン


グリーナウェイの初期の作品。
奇妙なつながりの双子の兄弟と、“左右対称”の画面構成、そしてマイケル・ナイマンの音楽に惹きつけられて止まない作品。
ブラック、グログロと言えばそうだけど、私ってこの監督と相性がいいみたいです。


ピーター・グリーナウェイの枕草子
1996 英=仏=オランダ
THE PILLOW BOOK
監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ
出演:緒方拳/オイダ・ヨシ/ヴィヴィアン・ウー/ユアン・マクレガー


ケーブルTV(パワームービー)で、ピーター・グリーナウェイの特集があり、初めてこの監督の作品を観て、だいぶおののいています。

目から鱗というか、とても心動かされるものがありました。
ユアン・マクレガーが全裸のうえに体中ビッシリと墨文字に埋めつくされるのです。スゴイ。
(私は特に彼のファンではありませんが…)

監督は若い頃に「枕草子」を読んで深い感銘を受けたということです。
自分の回りを好きなもので埋めつくしたい…、わかるなぁ、その気持ち。
HPもそんなものですね。

恋のためらい/フランキーとジョニー
1991 アメリカ 118分
FRANKIE &JOHNNY
監督:ゲイリー・マーシャル
原作・脚本:テレンス・マクナリー
出演:アル・パチーノ/ミシェル・ファイファー


http://images.amazon.com/images/P/
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「スカーフェイス」のお二人さんによる、今度はほんわかラブ・ロマンス。出所したジョニーはコックの仕事に就き、ウェイトレスのフランキーに一目惚れする。しかし彼女はある理由から二度と恋をしないと心に誓っていた・・・、という舞台劇の映画化だそうで、アル・パチーノがひたすらひたすらミシェル・ファイファーを口説くというお話。

実は私、アル・パチーノの出演作のなかで、この作品の一生懸命ファイファーを口説いている彼が一番好きだったりするの。
つーわけで、こんなこっぱずかしいタイトルなんですが、パチーノ贔屓としては外せない作品なのです。
ただ、それだけ書いておきたくて・・・。

ファイファーもパチーノと組んでるときが断然いいな〜。
「無条件で愛してくれる人」・・・36にもなったら言いたくなるってもんだぁ、うん。

芸達者な出演者揃いで楽しめました。
すべてのパチーノ&ファイファー・ファンへ捧ぐ!


怒りの刑事
1973 イギリス 112分
THE OFFENCE
監督:シドニー・ルメット
出演:ショーン・コネリー/トレヴァー・ハワード


http://images.amazon.com/images/P/
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ショーン・コネリーが007シリーズを離れた直後に出演した作品。彼は、少女暴行事件などの凶悪事件の捜査に追われるなかで、日々人間らしい感情をすり減らしていくベテラン刑事の破滅を演じています。コネリーのダーティな役柄というのはとても珍しいと思います。日本では未公開の、シドニー・ルメットらしい社会派ドラマ。

主人公の刑事は、過去に遭遇した犯罪現場(殺害現場など)や被害者の痛々しい姿・数々の死体が妄想となって襲いかかる毎日に苦しんでいる。その恐怖から次第に自制心を失い、妻や理解者さえも離れていく。

心の闇の中へ堕ちていき、ひたすら破滅へと向かうその様は、パーフェクトなジェントルマンが板についているコネリーとは全く別人のようです。

刑事という仕事はこんなに心をすり減らすんだ、と安易に言ってしまうには恐い内容でした。
人格が壊れていくって本当に恐い・・・。

** ** **

余談ですが、TVドラマ「大草原の小さな家」に出演する前のそばかす娘メリッサ・ギルバート(ロ〜ラ〜)を発見!


将軍の娘/エリザベス・キャンベル
1999 アメリカ
THE GENERAL'S DAUGHTER
監督: サイモン・ウェスト
原作:ネルソン・デミル
脚本:クリストファー・バートリニー/ウィリアム・ゴールドマン
出演:ジョン・トラヴォルタ/マデリーン・ストー/ジェームズ・クロムウェル/ティモシー・ハットン/ジェームズ・ウッズ


http://www.generalsdaughter.com/

この映画を観る前に

「“レイプよりも恐るべき事件―”って、何だと思います?
幼児期の性的虐待…?」

と以前の日記に書きましたが、「レイプより」というのは、犯罪同士の比較ではなく、「レイプを超えて彼女を苦しめたもの」と捉え、それが彼女を死に至らしめる出来事へと発展していくことになるのです。

これはあとを引きますね。
理不尽なことへの後味の悪さではなく、フィクションではすまないと思う現実への失望とか悲しさ……かな。

軍隊というオブラートでくるんでいるけど、特殊な世界だと納得してはいけない。
腐敗した権力組織の醜さと、タイトル通り「娘(daughter)」の人生の映画です。


エイリアン2・完全版
1986 アメリカ
ALIENS
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:シガーニー・ウィーヴァー/マイケル・ビーン


この作品のリプリーからはあふれんばかりの母性が感じられ、ニュートに対する執着と強い母となる彼女へ自然に感情移入できました。
そうよ、これは“母の愛”の映画なのだ!

ただ、劇場公開版の編集は大いに疑問です。
観るなら、「完全版」を!

「ターミネーター」で大金を手にしてからなのか、キャメロンは派手な映像で“当たる”ことを意識しすぎているような…。
こ作品はもっと繊細なドラマになるはずなのに、残念です。

ハリウッドの俳優陣で数少ないお気に入りのマイケル・ビーンが出ているのが嬉しい〜。
早く新作でお目にかかりたいわー。

「エイリアン3」はパス、「エイリアン4」はケーブルTVで観ましたが、う〜ん、ゲログロで最悪。
シガニー・ウィーバーは妖怪と化してるし…。
お子さま、妊婦にはお勧めしませーん。


愛という名の疑惑
1992 アメリカ
FINAL ANALYSIS
監督:フィル・ジョアノー
脚本:ウェズリー・ストリック
製作総指揮: リチャード・ギア/マギー・ワイルド
出演:リチャード・ギア/キム・ベイシンガー/ユマ・サーマン


リチャード・ギアよりも、私にとっては女優陣が魅力的!
キム・ベイシンガーのように知的でエレガントな女優さんが大好きです!美人だし〜。
ユマ・サーマンは見た目通りの内向的な妹役がピッタリでした。

それにしてもあのタイトルは何とかならなかったのでしょうか。
原題は「FINAL ANALYSIS(精神分析)」。
チョットこの邦題(「愛という〜」)では観る気が薄れてしまいますよね。


ミミック
1997 アメリカ
MIMIC
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:マシュー・ロビンス/ギレルモ・デル・トロ/マシュー・グリーンバーグ
出演:ミラ・ソルヴィノ/ジェレミー・ノーサム


ストーリーはさておき、ミラ・ソルヴィノに会いたくて観た映画なので、印象はそれ以上でもそれ以下でもなく。

彼女は知的だけれど冷ややかでなく、包容力を感じさせる女優ですね。
マリリンの時の胸は作り物だったのかなぁ?(なーんて)


ゲーム
1997 アメリカ
THE GAME
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本: ジョン・ブランカトー/マイケル・フェリス
出演:マイケル・ダグラス/ショーン・ペン/デボラ・カーラ・アンガー


監督のデヴィッド・フィンチャーは作品の出来に波のある人だといわれていますね。
ああいうノリってアメリカ人は好きそうだけど、私としては娯楽性すら感じられず、「そこまでやるか!」と思いました。
出てる俳優陣が揃いも揃って好きじゃない奴らばっかりだったし…。(誰とは申しませんが…)


スウィッチ
1991 アメリカ
SWITCH
監督・脚本:ブレイク・エドワーズ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:エレン・バーキン


コメディはあまり好きではないけど、たまたま観たこの作品は楽しめました。(CATVで)
“女になった男”を演じるエレン・バーキンが笑えます。

同じくブレイク・エドワーズ監督・脚本で、ジュリー・アンドリュースが男装の麗人を演じたコメディ・ミュージカル「ビクター/ビクトリア」(1982)を観たいわぁ。
アンドリュースはこの作品でゴールデン・グローブ賞を受賞していますね。

監督の新作が待ち遠しいです。


スワロウテイル
1996 日本
監督:岩井俊二
出演:三上博史/CHARA/伊藤歩


誰の物語なのか、誰が主人公なのかわからなーい。

時代の流れの中で絡みあった人間関係が最後までほどけなかったような…。

人物が多すぎます。いえ、多くてもいいんだけど、監督が役者の扱いに収拾がつかなかったという印象しか受けませんでした。


リチャードを探して
1996 アメリカ
LOOKING FOR RICHARD
監督・脚本・制作:アル・パチーノ
出演:アル・パチーノ/アレック・ボールドウィン/エステル・パーソンズ/エイダン・クイン/ウィノナ・ライダー/ケヴィン・スペイシー/ペネロープ・アレン/ケヴィン・コンウェイ/ハリス・ユーリン


まるでサスペンスのようなタイトルですが、シェイクスピアの「リチャード三世」を映画化するまでのドキュメンタリー。

シェイクスピアの作品の中でもとくに難解とされる「リチャード三世」の解釈への取り組みが興味深く、ドキュメンタリーとしての構成がとても面白いです。
インタビュー出演でもホント色んな人が出ています。




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