スピオーネ |
1928 ドイツ |
SPIONE
監督:フリッツ・ラング
脚本:テア・フォン・ハルボウ
出演:ルドルフ・クライン=ロッゲ/ゲルダ・マウルス/ヴィリー・フリッチ/ルプ・ピック
フリッツ・ラングの痛快サスペンス・サイレント映画!
結婚7周年の記念にメモリアルDVDとして購入しました。
内容は全然知らなくて、ラングの名前とこのDVDジャケット(イイでしょ〜)に一目惚れして、ほとんど衝動買いに近かったのですが、これは大当たり〜でした!
メチャクチャ面白いです!
SPIONE=スパイのこと。つーわけで、イギリス・ロシア・日本のスパイが絡み合うスパイものです。ドイツ映画なのに、“ドイツ”が一切関わっていないのがミソかな?
悪玉のボスがハンニバルのレクターっぽくて、その正体は如何に!?というのも見所の一つ。
ファシズムの台頭で亡命の身となるラングですが、もしヒトラーの出現がなかったとしても、きっと彼は映像のなかでヒトラーを描き出していたであろうと言われています。なるほど、この悪玉のボスは、演じる役者(ルドルフ・クライン=ロッゲ、ドイツの名優)もいいのですが、その人物描写に目を奪われてしまいます。そして、鳥肌が立つほどのエンディング・・・。
もう一つ、やはり注目するのが日本人の描き方。
日本のスパイが登場し、“侍・大和魂”なるものに触れるのですが、その描き方はハリウッドや他の外国映画に見られるようなステレオタイプのそれとは異なり、この演出に、うーん納得。
構図の妙や美しさにしても一見の価値あり。
やっぱラングはすごいです。
「メトロポリス」に感動したあなた。是非こちらも。
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ブルー・ストリーク |
1999 アメリカ |
BLUE STREAK
監督:レス・メイフィールド
脚本:マイケル・ベリー&ジョン・ブルメシタール/スティーブ・カーペンター
製作:トビー・ジャフ/ニール・H・モリッツ
出演:マーティン・ローレンス/ ルーク・ウィルソン/ピーター・グリーン
http://www.spe.co.jp/movie/bluestreak/
お気楽、ノー天気、緊張感無用のポリス・コメディー。
只今売り出し中のマーティン・ローレンス、ちょっとトム・クルーズ似のルーク・ウィルソン、軽いノリの中で一人シブイ存在のピーター・グリーン、彼らのパフォーマンスをどうぞ。
初々しいカップルのデートにオススメです。
(ベテラン陣は何でもよいのじゃ。)
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カスケーダー |
1998 ドイツ |
CASCADEUR
監督・原案・スタント:ハーディ・マーティンス
製作:ハーディ・マーティンス/ジミー・C・ゲルム
脚本:ウヴェ・ヴィルヘルム/ウヴェ・コスマン
出演:ハーディ・マーティンス/レグラ・グラウヴィラー/ハイナー・ラウターバッハ
http://www.cinemabox.com/filmarc/cascadeur/index.html
“こんなスタントやってみたい100連発”みたいな映画です。
主演のハーディ・マーティンスは、クリント・イーストウッドとポール・ニューマンを足して二で割ったようなカッコよさ!
ティル・シュヴァイガー(「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」)に続いて、またまたドイツ人の俳優にお気に入りが…。
肩幅、胸板…、薬を使ってない(絶対)体がいいです。
ちょっとオジサン(たぶん)だけど、スーツ姿も見てみたいなぁ、と思わせるスマートさもある。
ヒロイン良し、悪役良し、スタント良し。
ちょっと冒険、ちょっとサスペンスのストーリーも楽しめました。
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ジャンヌ・ダルク |
1999 仏=米 |
THE MESSENGER; THE STORY OF JOAN OF ARC
監督:リュック・ベッソン
製作:パトリス・ルドゥー
脚本:リュック・ベッソン/アンドリュー・バーキン
http://www.spe.co.jp/movie/joanofarc/
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ジョン・マルコヴィッチ/フェイ・ダナウェイ/ダスティン・ホフマン
やっぱり思った通りだわぁ…、とリュック・ベッソンとの相性の悪さを再確認です。
ジャンヌはただの一人の女の子、という解釈には興味がありますが、それにしてもベッソンの描くジャンヌは説得力がなく、ほとんど感情移入できませんでした。
どうしてそう感じるのか…。
答えは簡単、ミラの演技が下手だからです。
「自分が見たいものを見ただけ」というあまりに狂信的な少女というジャンヌの正体…。
そう、そんなショッキングな作品になるはずだったかもしれない(?)のに、彼女では役不足でした。
ポスターで一目瞭然ですね。(ヒステリックそのもの)
とくに前半部分には、「必要ないのに」と思う場面が多いと感じました。
ベッソン作品。今まで如何に役者に頼っていたか、ということなのでしょうか…?
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シーズ・ソー・ラヴリー |
1997 米=仏 |
SHE'S SO LOVELY
監督:ニック・カサヴェテス
製作:ルネ・クライトマン
脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ショーン・ペン/ロビン・ライト・ペン/ジョン・トラヴォルタ
亡き父、オリジナル「グロリア」の監督ジョン・カサヴェテスの残した脚本を息子のニック・カサヴェテスが監督。
ジョン・トラヴォルタの登場までもたなかった。
やっぱ最後まで観た方がいいかなぁ…?
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シンプル・プラン |
1998 アメリカ |
A SIMPLE PLAN
監督:サム・ライミ
原作・脚本:スコット・B・スミス
出演:ビル・パクストン/ブリジット・フォンダ/ビリー・ボブ・ソーントン
http://www.asimpleplan.com/
ビリー・ボブ・ソーントンが印象的でした。
うだつの上がらない男(見たまんま)の心の葛藤、小さい頃からずっと比較され続けてきた弟のために苦しい決断をしていく心の推移を見事に演じていたと思います。
重大な決断を前にして、十分説得力がありました。
その彼を押しのけてオスカーを受賞した「AFFLICTION」(1998)のJ・コバーンが見たい!
ソーントン出演の「ワイルド・スモーカーズ」(1998)や監督を務めた「All the Pretty Horses」「Daddy and Them」等も楽しみです。
沖縄でやるかなぁ…、それが問題だ。
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フル・モンティ |
1997 イギリス |
THE FULL MONTY
監督:ピーター・カッタネオ
脚本:サイモン・ビューフォイ
音楽:アン・ダッドリー
出演:ロバート・カーライル/トム・ウィルキンソン
クライマックスのショータイム!(最初で最後の“フルモンティ=すっぽんぽん”)までが長かったなぁ。
なんだか、それに期待しすぎたせいか、ストーリーの骨格となる人情ドラマは間延びしてしまいました。
私の場合、“イギリス流の笑い”って、当たるときと外すときの差が大きすぎる。
イギリスにしても日本にしてもかつての基幹産業の斜陽ぶりは何処も同じなのね。
それに“リストラ”とくれば、こういうテーマで日本映画を作るなら今だ、と思うのだけれど…。
音楽のアン・ダッドリーはアカデミー賞音楽賞を受賞。
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ボルケーノ |
1997 アメリカ |
VOLCANO
監督:ミック・ジャクソン
脚本:ジェローム・アームストロング/ビリー・レイ
出演:トミー・リー・ジョーンズ/アン・ヘッシュ
Y2Kが拍子抜け、だなんて言ってはいけません。
現実は映画のように都合よくはいかないんですから。
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