ハムナプトラ2/黄金のピラミッド |
2001 アメリカ 140分 |
THE MUMMY RETURNS
監督・脚本:スティーヴン・ソマーズ
出演:ブレンダン・フレイザー/レイチェル・ワイズ/ジョン・ハナー/フレディ・ボース
http://www.odn.ne.jp/uip/mummy2/index.html
(オフィシャル・Japanese)
http://www.themummy.com/(オフィシャル・English)
http://movies.uip.de/diemumiekehrtzurueck/
(オフィシャル・Germany)
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ドイツ語のサイト。日本版・アメリカ版とも違う独特のスリラーな雰囲気でなかなかオススメ。日本の配給会社はどうしても『インディ・ジョーンズ』の後継作にしたいようだけど、この映画は“ミイラ=MUMMY”が復讐する話なんだから、これくらいオドロオドロしくても、ねぇ。
監督のソマーズも、冒険物語というよりは、あくまでミイラが主役の“ミイラ復活!”の話を撮りたかったんじゃないのかなぁ?
だって、ミイラをやっつける人間達のやり取りよりもミイラの描き方が断然面白い。生身の人間よりも、限りなく人間っぽいミイラがソマーズ流。
前作のヒットで今回は「お金かかってます!」という特撮がふんだんに散りばめられていたが、B級テイストが彼の持ち味だと思うし、私を含めファンとしては、そういう彼らしさを期待している。メジャー路線に乗っかって、途端につまんなくなる人って結構いるから、一抹の不安も・・・。
お金をかけなくても面白いものは作れるんだからさぁ。アンタならそれができるよ!
シリーズはまだまだ続くようだが、次回もより魅力的なミイラ登場に期待したい。(参考:『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』)
ともあれ。ブレンダン君贔屓の私としては、彼の勇姿が再び見られたことが何より嬉しいのさ〜♪
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ハイランダー/悪魔の戦士 |
1986 イギリス 117分 |
HIGHLANDER
監督:ラッセル・マルケイ
原作:グレゴリー・ワイデン
脚本:グレゴリー・ワイデン/ピーター・ベルウッド/ラリー・ファーガソン
音楽:マイケル・ケイメン/クイーン
出演:クリストファー・ランバート/ショーン・コネリー/クランシー・ブラウン
http://us.imdb.com/ImageView?u=http%3A//
images.amazon.com/images/P/
0782008372.01.LZZZZZZZ.jpg(ジャケット)
ラッセル・マルケイ監督の「レザレクション」「エンド・オブ・ザ・ワールド」と観てきて、ちょっと気になる人だなぁと、本作に手を伸ばしてみた。
ピストルで撃たれようがお腹を串刺しにされようが、首を斬り落とされない限り絶対死なない、不老不死一族の話。アメコミっぽいSFアクション・ヒーローもの、という感じ。
死なないのだから、若いままの姿で軽く100年は生きている。その“絶対死なない!”ぶりがいささか滑稽にも思えるのだが、それがこの作品の持ち味なのかもしれない。
ショーン・コネリーが出てたのね〜。そして音楽は、あのQueenなのだ。「2」「3」とシリーズが続く。
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初恋のきた道 |
1999 アメリカ+中国 89分 |
我的父親母親
THE ROAD HOME
監督:チャン・イーモウ
脚本:パオ・シー
出演:チャン・ツィイー/チャオ・ユエリン
http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/new2000/
theroadhome/index.htm(情報)
冒頭からオイオイ泣いてしまった。
自分の夫をこうして見送りたい!と頑固なあのおばあちゃんが、私の祖母によく似ている。
数年前に亡くなった祖父の葬儀は、まさに「おばあちゃんの気の済むように」というものだった。
いえ、それだけでなく、沖縄のオバアの姿をそこに見た気がした。日本映画のおばあちゃん達とはどことなく違うんだよね。これも文化の影響?
チャン・ツィイーは、どの場面を切り取ってもスチール撮影のように眩しいばかりの天使の笑顔を振りまいていた。
「一幅の絵のような」とはよく言ったものだ。これはもうメロメロだね。
この彼女の可愛さがあってこそ、あのおばあちゃんの思い出に説得力があったように思う。もっと言うなら、とびっきりに可愛くなければいけないのだ!
だって、都会から来た若いおにーさんが見初めるんだから、それは村一番のカワイコちゃんでなくちゃあ。(実際そういう設定だったので、大いに納得。)
カラー映像の中のチャン・ツィイーの輝き、胸キュンの一途な初恋物語が話題の中心になるが、私はモノクロで描かれるおばあちゃんのくだりが心に残る。
妻から夫への想い、子から父へ母への想い。愛だなぁ。
近年希な美しい邦題に惹かれて、沖縄での公開を、首を長くして待っていた甲斐があったというもの。
きのこ餃子・・・、食べたい・・・。
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地雷を踏んだらサヨウナラ |
1999 日本 111分 |
ONE STEP ON A MINE,IT'S ALL OVER
監督:五十嵐匠
脚本:五十嵐匠/丸内敏治
原作:一ノ瀬泰造
出演:浅野忠信
http://www.to-films.co.jp/index01.html(オフィシャル)
こういう映画は嫌いじゃない。ハリウッド生まれの戦争映画よりはるかに心に響くものがある。兵士同士の戦闘が戦争ではないから、戦争という狂気は、場所を選ばず、人を選ばず、いつもありふれた日常を破壊していく。見境のない殺戮が繰り返され、戦闘員であるはずのない人々の死までが戦果として語られる。
その戦争の真実を、まさに戦渦の日常の中から切り取ろうとしたのが戦争カメラマン達ではないだろうか。以前、地元の美術館で開催された、ピュリッツァー賞受賞作を一堂に集めた写真展へ出かけたことがある。戦場を捉えた写真も多かった。それらの写真は、CGを駆使した今日の映画の戦闘シーンよりもはるかに雄弁だった。
さて、話しを映画に戻して。
私は、どうも本作品がしっくりこなかった。監督は1997年に、報道カメラマン・沢田教一のドキュメンタリー作品「SAWADA」を撮っている。本作と同じ報道カメラマンが主人公だし、既に“ベトナム戦争という時代”は語り済みということなのだろうか?
本作は、一人の青年の“青春”を描いたにすぎないように感じました。たまたま背景にベトナム戦争があり、対象がアンコールワットだったというような・・・。
意図的なのか、それとも思い入れが強すぎて焦点がぼけてしまったのか、“70年代前半のカンボジア”・“アンコールワット”という素材を提示された私達観客は、それだけで全てを承知しなければならなかったのか・・・。
決死の覚悟で弾薬輸送船へ乗り込んだ時に着ていた真っ赤なコート。ベトナムの自然とのコントラストは美しかったが、違和感を感じてしょうがなかった。
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スナッチ |
2000 アメリカ 102分 |
SNATCH
監督・脚本:ガイ・リッチー
出演:ベニチオ・デル・トロ/デニス・ファリナ/ヴィニー・ジョーンズ/ブラッド・ピット/レイド・セルベッジア/ジェイソン・ステーサム
http://www.snatch-themovie.com/snatch.html
(オフィシャル・English)
注目のガイ・リッチー第2作目。
<PG-12指定>だったんですね。劇場の入り口へ行って初めて知りました。観終わって、納得。
前作の「ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ」よりも“血”の量が多かったかも、です。バイオレンス&英国風ブラック・ジョーク炸裂!と言うのでしょうか。
「姉妹編だよね〜」と軽いノリで出かけた私は結構ひいてしまいました。
登場人物の名前や相関関係を気にしなくても、「何が起こったか」という出来事=画面だけで観るものを惹きつける独特の群集劇はお見事。
格安のギャラで出演だとかのブラピ。ナンダカンダと、結局おいしいとこ取りでしたね。
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