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CINEMAネコBOARD

ホワイトボードに気楽にメモするように、覚え書き程度の書き込みです。
ネタが熟成すれば鑑賞レポートとして映画雑文 えんぴつ へ。

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ドリヴン
2001 アメリカ 117分
DRIVEN
監督:レニー・ハーリン
脚本:シルヴェスター・スタローン
出演:ティル・シュヴァイガー/シルヴェスター・スタローン/キップ・パルデュー


http://www.what-drives-you.com/home.html
(オフィシャル・English)

http://www.driven-jp.com/(オフィシャル・Japanese)

私の興味関心はティル・シュヴァイガーただ一人のみ!
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」以来の贔屓です。

・・・なので、久々にスクリーンで姿を見られたことと、その役どころに満足♪硬派だなぁ、男だなぁ、惚れちゃいます。ドイツ訛りの英語が、これまたグッとくるのね。

次は是非ドイツ作品でお目にかかりたい。

作品の感想を少し。

ティルが日々トレーニングに励んでいるというのに、キップ君はパソコンでゲームしてるか(まあスポンサー絡みというのはわかるが>Play Station)、クラブ通いしてるかという対比が笑えた。

キップ君のスランプ・悩みの原因が何なのか?はっきり伝わってこなかったので彼の苦悩が理解できず、結果、主人公に感情移入できなかった。

最初から最後まで“おままごとのレース”という印象がぬぐえなかったのはそのせいかもしれない。

その代わりというか、ティルの役柄の方が際立っていたと思う。(分かり易いし。)

クライマックスのレースが行われる直前、各レーサーが思い思いにレースの無事を祈る場面がある。「帰ってきてね」というわが子の手紙を見つめる者、家族の写真を身体に貼り付けるもの、愛おしそうにキスを交わす姿etc・・・。

ドキュメンタリータッチで静かに流れるこの場面は、思わず目が熱くなった。

観客はカップルが多くて、エンドクレジットが流れ始めると後ろの席からカーレースについて熱く語ってる男の子の声が聞こえた。「バンクの角度がどーたらこーたら・・・、レインタイヤはなんたらかんたら・・・」
レース好きの彼に連れてこられたのね、彼女。

そこの君。カップルで見に行く時はお気を付けあそばせ。
彼女の頭の中はスクリーンのナイスガイのことでいっぱいよ〜。

リトルダンサー
2000 イギリス 111分
BILLY ELLIOT
監督:スティーヴン・ダルドリー
脚本:リー・ホール
出演:ジェイミー・ベル/ジュリー・ウォルターズ/ゲイリー・ルイス/アダム・クーパー


http://www.billyelliot.net/(オフィシャル・English)

http://www.herald.co.jp/movies/little-dancer/
(オフィシャル・Japanese)

観ているこちらが恥ずかしくなるくらいはじけてます!
夢を夢で終わらせないために・・・、という映画。

原題は「BILLY ELLIOT」。この固有の名前「ELLIOT」が、作品のもう一つのテーマになっているような気がした。
ストーリーの中で主人公の少年の母、父、兄の名がフルネームで登場する場面がきちんと組み込まれている。「エリオット家の物語」であることを印象づける演出だと思った。

その点が、「ブラス!」「フル・モンティ」「遠い空の向こうに」と区別されるところだろう。

少年がバレエに興味を持つようになったのは本人が言うように自然なことだったかもしれない。でも、そのきっかけは紛れもなく母のピアノではなかったのか。母が亡くなった後も、そのピアノが心の慰めだったろうし、女の子達のバレエ・レッスンから聞こえたピアノの響き、リズム、音色が、まさしくバレエへの誘い(いざない)だったのだろう。

その母の形見のピアノを薪にしてまで迎えなければならなかったクリスマスはなんと辛かったことか・・・。

成人し、白鳥になった主人公の背中はとても大きくたくましかった。そう、「スポーツ選手のように鍛えるんだ!」って言ってたね。

「僕がバレエ・ダンサーを夢見てはいけないの?」

いいえ。い〜んです!!


バグダッド・カフェ/完全版
1987 西ドイツ 108分
BAGDAD CAFE
監督:パーシー・アドロン
脚本:パーシー・アドロン/エレオノール・アドロン
撮影:ベルント・ハインル
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト/ジャック・パランス/CCH・パウンダー/クリスティーネ・カウフマン


http://us.imdb.com/ImageView?u=http%3A//
images.amazon.com/images/P/
B00005BKZJ.01.LZZZZZZZ.jpg
(ジャケット)

“赤茶けた色合いと斜めになった映像”がなんとも気だる〜い。
乾ききった空気に渇いた人たち・・・。

それが、それがね、みるみるみるみる潤っていくの!
なんだか不思議。でも観ていて心地良い。

さあ、みなさんご一緒に!Calling you〜♪
すーっと、喉ごし爽やかな作品であります。

ジャック・パランスも、ちぇーっく!(参考:「暗黒の恐怖」


地獄の殺人者
1997 アメリカ 93分
BACK TO EVEN
監督:ロッド・ヒューイット
脚本:ケヴィン・シェパード
出演:マイケル・パレ/ロレンツォ・ラマス


これは、ナンとも奇妙な映画でした。

一応?偽札の原版をめぐるサスペンスアクションなのですが、おどろおどろしいタイトルとは逆に、ドラマの部分がかなり濃かったりするのです。「テーマは家族?親子?」と見紛うくらい。(ジャンル分けするなら、多分?アクション映画だと思うけど・・・。)

主人公の父親や仕事仲間のオジサン俳優等がとても良い味を出していて、アクション部分よりも彼等と絡むエピソードの方が興味深かったです。

ワル役が「ストリート・オブ・ファイヤー」のマイケル・パレ、彼に翻弄される主人公・職人気質の生真面目青年にロレンツォ・ラマス。幼なじみの二人が互いに騙し騙されながらも、二人の間には切っても切れない友情が見え隠れしている・・・。

ドラマを主軸とした演出にしても面白くなりそうな題材だと思いました。それにしても、この邦題はないよなぁ。


キャスト・アウェイ
2000 アメリカ 144分
CAST AWAY
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ウィリアム・ブロイルズ・Jr
出演:トム・ハンクス/ヘレン・ハント


http://www.uipjapan.com/castaway/index.htm
(オフィシャル・Japanese)

冒頭の勇ましい「ポーリュシカ・ポーレ♪」(ロシア民謡)には退いてしまいました。ハリウッドにはありがちですが、どうしてこんなにあからさまなステレオタイプなのだろう?

九死に一生・奇跡の生還に感動するのは、それが実話だからだと、私は思っています。その九死に一生ドラマで見たいのは、「どのようにして生き延びたか」ということ。そして、そこから学ぶのは「生への強い執着」。

あぁ、それなのに、それなのに・・・。Willsonがいくら、PEPSIがいくらと、無粋にもスポンサー料が気になってしまうという案配。

私が視聴している「パワームービー」という映画専門チャンネルでは、毎週水曜日を「ホールマークday」として、全米高視聴率・エミー賞獲得などのTVムービーを放送しています。このホールマーク作品の実話ものの方がはるかに質が高いです。

太った痩せたということならば、トム・ハンクスは既に「フィラデルフィア」で世に知らしめオスカーまで取っているので、このようなアプローチは今後通用しないよ。「ザ・ハリケーン」のデンゼル・ワシントン、「インサイダー」のラッセル・クロウでさえ涙をのんだのですからね。トムさん。

ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
2001 アメリカ 140分
THE MUMMY RETURNS
監督・脚本:スティーヴン・ソマーズ
出演:ブレンダン・フレイザー/レイチェル・ワイズ/ジョン・ハナー/フレディ・ボース


http://www.odn.ne.jp/uip/mummy2/index.html
(オフィシャル・Japanese)

http://www.themummy.com/(オフィシャル・English)

http://movies.uip.de/diemumiekehrtzurueck/
(オフィシャル・Germany)
  ↑
ドイツ語のサイト。日本版・アメリカ版とも違う独特のスリラーな雰囲気でなかなかオススメ。日本の配給会社はどうしても『インディ・ジョーンズ』の後継作にしたいようだけど、この映画は“ミイラ=MUMMY”が復讐する話なんだから、これくらいオドロオドロしくても、ねぇ。

監督のソマーズも、冒険物語というよりは、あくまでミイラが主役の“ミイラ復活!”の話を撮りたかったんじゃないのかなぁ?

だって、ミイラをやっつける人間達のやり取りよりもミイラの描き方が断然面白い。生身の人間よりも、限りなく人間っぽいミイラがソマーズ流。

前作のヒットで今回は「お金かかってます!」という特撮がふんだんに散りばめられていたが、B級テイストが彼の持ち味だと思うし、私を含めファンとしては、そういう彼らしさを期待している。メジャー路線に乗っかって、途端につまんなくなる人って結構いるから、一抹の不安も・・・。

お金をかけなくても面白いものは作れるんだからさぁ。アンタならそれができるよ!

シリーズはまだまだ続くようだが、次回もより魅力的なミイラ登場に期待したい。(参考:『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』

ともあれ。ブレンダン君贔屓の私としては、彼の勇姿が再び見られたことが何より嬉しいのさ〜♪


ハイランダー/悪魔の戦士
1986 イギリス 117分
HIGHLANDER
監督:ラッセル・マルケイ
原作:グレゴリー・ワイデン
脚本:グレゴリー・ワイデン/ピーター・ベルウッド/ラリー・ファーガソン
音楽:マイケル・ケイメン/クイーン
出演:クリストファー・ランバート/ショーン・コネリー/クランシー・ブラウン


http://us.imdb.com/ImageView?u=http%3A//
images.amazon.com/images/P/
0782008372.01.LZZZZZZZ.jpg
(ジャケット)

ラッセル・マルケイ監督の「レザレクション」「エンド・オブ・ザ・ワールド」と観てきて、ちょっと気になる人だなぁと、本作に手を伸ばしてみた。

ピストルで撃たれようがお腹を串刺しにされようが、首を斬り落とされない限り絶対死なない、不老不死一族の話。アメコミっぽいSFアクション・ヒーローもの、という感じ。

死なないのだから、若いままの姿で軽く100年は生きている。その“絶対死なない!”ぶりがいささか滑稽にも思えるのだが、それがこの作品の持ち味なのかもしれない。

ショーン・コネリーが出てたのね〜。そして音楽は、あのQueenなのだ。「2」「3」とシリーズが続く。


初恋のきた道
1999 アメリカ+中国 89分
我的父親母親
THE ROAD HOME
監督:チャン・イーモウ
脚本:パオ・シー
出演:チャン・ツィイー/チャオ・ユエリン


http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/new2000/
theroadhome/index.htm
(情報)

冒頭からオイオイ泣いてしまった。
自分の夫をこうして見送りたい!と頑固なあのおばあちゃんが、私の祖母によく似ている。
数年前に亡くなった祖父の葬儀は、まさに「おばあちゃんの気の済むように」というものだった。

いえ、それだけでなく、沖縄のオバアの姿をそこに見た気がした。日本映画のおばあちゃん達とはどことなく違うんだよね。これも文化の影響?

チャン・ツィイーは、どの場面を切り取ってもスチール撮影のように眩しいばかりの天使の笑顔を振りまいていた。
「一幅の絵のような」とはよく言ったものだ。これはもうメロメロだね。

この彼女の可愛さがあってこそ、あのおばあちゃんの思い出に説得力があったように思う。もっと言うなら、とびっきりに可愛くなければいけないのだ!
だって、都会から来た若いおにーさんが見初めるんだから、それは村一番のカワイコちゃんでなくちゃあ。(実際そういう設定だったので、大いに納得。)

カラー映像の中のチャン・ツィイーの輝き、胸キュンの一途な初恋物語が話題の中心になるが、私はモノクロで描かれるおばあちゃんのくだりが心に残る。

妻から夫への想い、子から父へ母への想い。愛だなぁ。

近年希な美しい邦題に惹かれて、沖縄での公開を、首を長くして待っていた甲斐があったというもの。

きのこ餃子・・・、食べたい・・・。


地雷を踏んだらサヨウナラ
1999 日本 111分
ONE STEP ON A MINE,IT'S ALL OVER
監督:五十嵐匠
脚本:五十嵐匠/丸内敏治
原作:一ノ瀬泰造
出演:浅野忠信


http://www.to-films.co.jp/index01.html(オフィシャル)

こういう映画は嫌いじゃない。ハリウッド生まれの戦争映画よりはるかに心に響くものがある。兵士同士の戦闘が戦争ではないから、戦争という狂気は、場所を選ばず、人を選ばず、いつもありふれた日常を破壊していく。見境のない殺戮が繰り返され、戦闘員であるはずのない人々の死までが戦果として語られる。

その戦争の真実を、まさに戦渦の日常の中から切り取ろうとしたのが戦争カメラマン達ではないだろうか。以前、地元の美術館で開催された、ピュリッツァー賞受賞作を一堂に集めた写真展へ出かけたことがある。戦場を捉えた写真も多かった。それらの写真は、CGを駆使した今日の映画の戦闘シーンよりもはるかに雄弁だった。

さて、話しを映画に戻して。

私は、どうも本作品がしっくりこなかった。監督は1997年に、報道カメラマン・沢田教一のドキュメンタリー作品「SAWADA」を撮っている。本作と同じ報道カメラマンが主人公だし、既に“ベトナム戦争という時代”は語り済みということなのだろうか?

本作は、一人の青年の“青春”を描いたにすぎないように感じました。たまたま背景にベトナム戦争があり、対象がアンコールワットだったというような・・・。

意図的なのか、それとも思い入れが強すぎて焦点がぼけてしまったのか、“70年代前半のカンボジア”・“アンコールワット”という素材を提示された私達観客は、それだけで全てを承知しなければならなかったのか・・・。

決死の覚悟で弾薬輸送船へ乗り込んだ時に着ていた真っ赤なコート。ベトナムの自然とのコントラストは美しかったが、違和感を感じてしょうがなかった。


スナッチ
2000 アメリカ 102分
SNATCH
監督・脚本:ガイ・リッチー
出演:ベニチオ・デル・トロ/デニス・ファリナ/ヴィニー・ジョーンズ/ブラッド・ピット/レイド・セルベッジア/ジェイソン・ステーサム


http://www.snatch-themovie.com/snatch.html
(オフィシャル・English)

注目のガイ・リッチー第2作目。

<PG-12指定>だったんですね。劇場の入り口へ行って初めて知りました。観終わって、納得。

前作の「ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ」よりも“血”の量が多かったかも、です。バイオレンス&英国風ブラック・ジョーク炸裂!と言うのでしょうか。

「姉妹編だよね〜」と軽いノリで出かけた私は結構ひいてしまいました。

登場人物の名前や相関関係を気にしなくても、「何が起こったか」という出来事=画面だけで観るものを惹きつける独特の群集劇はお見事。

格安のギャラで出演だとかのブラピ。ナンダカンダと、結局おいしいとこ取りでしたね。




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